ゴールドラッシュの時代のこと、
ダービーという人が、コロラド州に金脈を持っていました。
金脈からは金がたくさん出ましたが、それもしばらくのことで、やがてさっぱり出なくなったように思われました。
ダービーはもう少し奥まで、またもう少し深くまで掘ってみました。
しかし金は少しもとれませんでした。
そのため、掘るのをやめ、採掘の道具と金鉱を数百ドルである探鉱者に売りました。
ところが、この探鉱者は、ダービーが掘るのをやめた場所から三フィート(約九〇センチ)と離れていないところで、数百万ドルの価値ある金脈を掘り当てたのです。
この出来事によってダービーの人生は変わりました。
金脈からわずか三フィートのところで作業をやめてしまったという過ちを、ダービーは決して忘れませんでした。
数年後、ダービーは言いました。
「あれは、不幸に見えて結局は幸福をもたらすものになった。
僕は、どんなに大変な状況であっても、あきらめないで頑張り続けることを教わった。
もっと早くに学ぶべきだったが、今じゃどんなことでもあきらめないで頑張れるようになっているよ」
「巨富を築く13の条件」ナポレオン・ヒル 著
石ころや段差につまづいて、転んだとして単に「ついてないなぁ」と思うのか、次から「気を付けよう。大怪我でなくてラッキーだった」と思うのか、その捉え方次第で、気付きが生まれたり、その後の人生までもが変わっていくものですね。
ChooseLife。まさに人生は選択の連続。
決して誰かのせい、何かのせいにするのではなく、先を見た時に自分自身が成長する方を選択していきたいですね。
「不幸はナイフのようなものだ。ナイフの刃をつかむと手を切るが、とってをつかめば役に立つ。」メルヴィル