2022年2月14日、老犬介護4日目
前日23:55に1回目の夜泣き、45分対応
1:05に2回目の夜泣き、4:30まで対応。徘徊と断続的な夜泣き。
今までよりも悪化。同じ部屋で寝ることにしたが、ウトウトすると泣く。なかなか無視できない。飼い主ふらふら。4時30分に倒れるように寝たのでチャンスと思い寝室へ。
7時30分に泣き声で起こされた。見に行くと寝ながら泣いてる。状況が飲み込めない。
8時過ぎに朝食をむりやり食べさせる。むりやりの食べさせ方もコツを掴んだっぽい。
食事したら疲れたらしく寝た。
3か月くらい前から何か興奮したりするとてんかん?失神?過呼吸?なんだかわからないけど倒れることがある。最初は驚いて右往左往したけど今は慣れた。
よくモノの本に日中は起こしておくようにって書いてあるけど、18歳の老犬にむりやり起こさせておくのはむり。実際今日やってみたらエライ泣きようだった。眠いのにむりやり起こしても泣く。夜泣きがいいか昼泣きがいいかって問題でもない、むりやり起こすと死んじゃうと思う。
18歳の犬を飼った経験のある人はそうそういないだろうから貴重な経験をしている。夜泣き用に犬用睡眠薬もあるらしいので頭に入れておく。
上の日記は14日の13時過ぎに書いて下書き保存してたものなんですけど、結局この日記を完結させる前に体調が急変し、翌日には死んでしまいました。昨日が初七日でした。このまま書かずにいようかと思ったんですけど、ほら、他人の犬の死なんて聞きたくないでしょ?
でも「応援」とか「続き希望」とか押してくれた人がいたので、その方々への責任は果たしたかったので書いてみます。
14日18時前に夕食を食べさせて(いつもは19時なんだけどゆっくり食べさせるつもりだったから少し早めに食べさせ始め)、なんかやっぱむりやりも食べなくなった。むりやり食べさせると言っても本当にむりやり食べさせるわけではなく、それでも食べないと死んじゃうから。
18時半ごろからちょっと吠え出して、この時は認知症の夜泣きだと思ったんだけど、ただそこから死ぬまで泣き続けた。壮絶な最期だったな。普通は弱まっていくだろうに、おとなしかったこの子は最期燃え盛って死んでいった感じです。
深夜頃からなんかおかしいなって思い、明け方、かかりつけ医は休みだったのでちょっと離れた大きな某病院に電話した。出るには出てくれたんだけど、なんかその病院ではなくどこかに転送されたのかな?そして深夜にやってる2つの病院を紹介された。
犬の負担やその病院までの距離を考えた結果、その病院に行くなら某病院が開くのを待った方がいいって結論になった。
朝から緊急で診てもらい、血液検査の結果を聞いてる最中に死んだ。
このとき先生は、認知症の夜泣きは寝ながらってあまりないみたいなことを言ってて、もしかしたら脳に腫瘍的なものがあって圧迫してる可能性もあるんじゃないかって、なんか鼻息もおかしくって、脳と鼻は繋がってるから脳から何か流れてみたいなことで、別のアプローチが必要かもしれないから別の検査も必要かもしれないみたいな話になって・・・
僕は僕でもうダメなのは薄々感づいていて、できれば家に連れ帰り妻と看取りたいって希望を話し、そしてできればこの子からこの痛みを取ってあげて欲しいなんて願って、そんなやり取りしてる間にもどんどん悪化してって、もう連れ帰るとかの余裕はないってとこまでいきつき、このままここで看取るしかないとこまでいった。
最後何だったか、さらに詳しい説明を聞いてる最中に突然おしっこをもらし、すごくのけぞって、先生がそののけぞりを治してる最中に首をぐるんぐるんさせて、そしてそれこそ凄い顔で死んでいった。
首をぐるんぐるんさせたときは僕も先生も死んだとは思わなくって、説明の続きを聞いてたら、先生がはっとして、よく人間にやるような目に光を当てて、さきほど亡くなられてましたって。
さすがに病室で人目もはばからずに泣いちゃったよね。
それにしても立派な犬でした。
2021年の初め頃だったか、おしっこの失敗が出始め、6月頃から固いエサが食べにくくなり、10月には認知症による徘徊っぽいのが始まり、11月下旬には脚が弱って外に出れなくなり、12月に突然食事中に倒れ、夫婦でパニックになったけどしばらくするとケロッとしてて、これがこの後何度かでてその都度命が縮まる思いをし、本人も徐々によわっていき。
できれば年末年始は葬儀屋も休みだろうから死なないでくれよなんて笑えるのか笑えないのかわからないような冗談を言って、今度は2月の18歳になる誕生まではと願い、その願いも叶えてくれ、誕生日の翌々日に死んじゃった。
19歳の誕生日にしておけばよかったかな?
結局、18年のうち迷惑かけられたのって最後の2日間の泣き声だけというすごさ。それ以外に記憶にないな。
死ぬまで17時間も泣き続けるなんてよっぽど痛かったのかな?夜泣きだと思ったよ。先生はどっちかわからないって言ってたけど、まあ脳に腫瘍が見つかっても年齢的に手術できないから老衰ですっていってくれて少し気が楽になった。しかも脳だとしても2日で逝くってすごいね、治療とか検査とか痛み止めとか入院とか全部省いてくれたんだからね、お金のかからない犬だったね。
最後、病院がウチの犬を綺麗にしてくれたのには感動した。
本当に感動した。
さっき書いたけど、それこそ凄い顔で死んだわけだけど、それが穏やかな顔になってて、おしっこの付いた体も綺麗にしてくれたんじゃないかな、体に鼻をつけたらちょっといい匂いがした。ピンクのリボンに体にはタオルがかかって。
これ続きがあって、家に帰って翌日にタオルを取ったんです、そうしたら気付いたんです、爪も綺麗に切ってあり、肉球のあいだの毛も綺麗に切られてたって。ここでも感動しました。
ちょっと思うんですけど、
ウチはもうすぐ結婚20年(子なし)、そのうちの18年はこの子がいたわけです。
飼い始めたときは夫婦関係悪くって、頻繁に離婚って口にしてたような記憶が。
でも次第にこの子が悲しむからって、そうなっていったわけですよ。
そしてこの子が亡くなって思うのは、
「私がいなくてもあなたたち夫婦はもう大丈夫ね」って言い残して逝ったような気がしてならない。
あの子のためにも仲良くしていかなくちゃいけないね。