難しいことはわかりませんが。

実は、主夫からアルバイトに成長しました。

シンドローム 真山仁

2023年02月27日 15時28分28秒 | 
シンドローム(上・下)

面白いか面白くないかって言ったら面白くなかったかな。
著者が東日本大震災での政府や電力会社の対応を憤り、鷲津政彦を利用してぶちまけたって感じですかね。
ハゲタカでの登場人物を駆使してるので読みやすかったです。

ただ、2011年に起こった災害を、2018年に出版され、2023年に読んでるんだから今更感は否めないです。※連載は2015年11月から2018年2月まで週刊ダイヤモンドにて

鷲津のサムライキャピタルを出してるいじょう、もう少しディール(取引)に重点を置いても良かったかな。災害7:脅迫2:取引1という割合だったような気がする。

どちらにしても、ハゲタカシリーズを3作品続けて読みましたが、個人的感想ですが、残念ながらもう面白くならないかもしれない。
これなら「ハゲタカ」「バイアウト」「レッドゾーン」を読み返した方が良かった。

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スパイラル 真山仁

2023年02月20日 13時01分30秒 | 
8年ぶり2度目です。

ハゲタカ外伝ってことで、今回は鷲津ではなく芝野の活躍。

活躍?「ハゲタカ」や「バイアウト」で活躍した芝野がどこかへいってしまった、そんな体たらくでした。

そもそもNHKのドラマの印象が大きいから芝野=柴田恭兵となってしまって、柴田恭兵にこの体たらくはないでしょって個人的な感想が先に来てしまう。

2018年に出版された「シンドローム」という作品を読む前のならしで読んだだけで、この先もう読むこともないでしょう。ハゲタカ外伝は松平貴子主演のもあったけど、これもつまらなかった。

東大阪にある中小企業を救うべく立ち上がった芝野、
その中小企業にはとんでもない特許があった。
さあ中小企業の運命やいかに?
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キャッシュトラック

2023年02月15日 11時04分50秒 | 映画
テレ東の昼の映画を録画したのでかなりカットされてる可能性大。

この作品には弱い単語が幾つかあって、
ジェイソン・ステイサム、
地上波初、
キャッシュ=現金、
ガイ・リッチー、
イーストウッド?


結論はあんまり面白くなかったです。今年一発目の鑑賞がこれかってくらい。
ストーリーは陳腐ですが、ガイ・リッチーの多方面からの視点は好きです。

イーストウッドはやっぱりクリント・イーストウッドの息子さんなんですね、調べる前に見ておきたかったんですが、なかなかかっこ良かったです。
アンディ・ガルシアまで出ていて驚きました。ってなんかなんにでも出ているような気がする・・・って役者になったのかな?

ジェイソン・ステイサムはトランスポーターで大好きになったけど、それ以来良い作品がないなぁ。偶然わかったんだけど、ガイ・リッチーの「スナッチ」って映画に出てたんだ。ブラッド・ピットが好きで映画館まで観に行ったけど、内容は完全に忘れた。


もう二度と観なくて結構です。
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グリード 真山仁

2023年02月13日 15時56分58秒 | 
グリード(全2巻)

9年ぶり2度目。ハゲタカシリーズ。
「シンドローム」という作品を読む前のならしに再読しましたが、前回読んだときはかなり面白かったのに、今回はそうでもなかったです。
娯楽作品としてはリーマンショックのノンフィクションとフィクションをうまく組み合わせててよくできてるなと、でも意外と幼稚にも感じました。FBIが出てきたあたりでヤレヤレって、なんか非現実的な感じがして冷めていった。

日本がバブル崩壊した際に日本企業のいいとこどりしたアメリカに対し、リーマンショックで傷んだアメリカへの仕返し、ショックを招いたアメリカの強欲(グリード)に灸をすえる的な趣旨だとサムライキャピタルの鷲津は言っていたかな。


もう読むことはないと思います。
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花神 司馬遼太郎

2023年02月08日 16時40分06秒 | 
お世話になった司馬遼太郎の本を2021年から断捨離してます。
139冊ある本を全部読んで、面白くないものは捨てていくことにしました。

今回読んだのは「花神」、これは残します。
2010年夏に読んで以来です。最高でした。2度目の方が面白かったです。

頭が悪い私としてはどう伝えればいいのか。
まず、頭が悪くても理解できます。
全3巻ですが、主人公の村田蔵六の歴史上での出番は2冊分くらいで、1冊増えたのは余談が多いからです。村田蔵六が歴史の表舞台から出たり入ったりするんですが、そこを著者が余談で捕捉する形です。ツナギですね。このツナギがないと長編小説にはならず、短編を切り売りすることになり勿体ない形になります。
司馬さんの余談が嫌いな方もいらっしゃると思いますが、この余談は数ある司馬作品の中でも抜群です。なぜなら、幕末の流れを掻い摘んで書いてるからです。感心しました。各方面(長州・薩摩・幕府など)からの余談なので全体像がわかりやすいです。驚くことに一昨年の大河ドラマの主演だった渋沢栄一のいとこ渋沢成一郎(高良健吾が演じてた)まで出てきます。
じっくり流れを知りたい方は「竜馬がゆく」なんかがおすすめですが、いまさら坂本龍馬・・・って人には都合のいい作品です。

村田蔵六という主人公に好意を持てるか否かで変わってきますが、新選組が好きなタイプには不向きかもしれません。著者があとがきにも書いていますが"合理主義の信徒"です。合理主義に憧れる私としては理想的な人物です。
イネとの関係は不満でした。私ならガツガツ行って複雑な状況に追い込まれたでしょう。ただ、私にそういうチャンスがなかったのは幸運です。

この作品でも「坂の上の雲」でもそうでしたが、司馬さんは最低な人間に対して徹底的に書くところが好きです。具体的な名前は出しませんが、読んでいただければわかると思います。徹底的、具体的に無能さを詳らかにしてくれています。私はあの世にいる彼らに対し「ざまーみろ!」と声をかけたくなりました。

織田信長も坂本龍馬もこの村田蔵六も、天は役目を終えた英雄を連れ去るんですね。


これまでに処分したのは
故郷忘じがたく候、アームストロング砲1、胡蝶の夢4、真説宮本武蔵1、大坂侍1、北斗の人1、十一番目の志士2、手掘り日本史1、司馬遼太郎の日本史探訪1、尻啖え孫市1、俄-浪華遊侠伝-1、妖怪1、ある運命について1、司馬遼太郎が考えたこと1、歴史と風土1、風の武士2、風神の門2、坂の上の雲8、風塵抄2、功名が辻4、夏草の賦2、義経2、新史太閤記2、箱根の坂3、司馬遼太郎の世界1、城をとる話1、草原の記1、上方武士道1、日本歴史を点検する1、歴史の交差路にて1、ひとびとのあし音2、空海の風景2、韃靼疾風録2、ペルシャの幻術師1、アメリカ素描1

残す作品
果心居士の幻術1、梟の城1、最後の伊賀者1、一夜官女1、おれは権現1、軍師二人1、菜の花の沖6、項羽と劉邦3、国盗り物語4、翔ぶが如く10、覇王の家1、豊臣家の人々1、春灯雑記1、戦雲の夢1、播磨灘物語4、関ヶ原3、殉死1、余話として1、歴史を紀行する1、城塞3、馬上少年過ぐ1、酔って候1、世に棲む日日4、歳月1、最後の将軍1、幕末1、花神3、
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