難しいことはわかりませんが。

実は、主夫からアルバイトに成長しました。

県庁おもてなし課 / 有川浩

2024年04月24日 15時27分57秒 | 
有川浩さんの本も初めて読みます。
映画なら「阪急電車」、ドラマなら「三匹のおっさん」「空飛ぶ広報室」など観てます。

この作品ですが、思ったほど面白くなかったです。
私は20代で4回くらい高知旅行をしたほど高知は好きです。
なので、当時この作品が出版されていればより楽しめただろう確信みたいなのはあります。

結局、人間関係の部分がちょっと・・・。
掛水と多紀の恋愛があるのに吉門と佐和の恋愛まで必要か?って。
読んでてちょっと面倒臭いなって。
一瞬四角関係っぽくなったのも辟易した。

それに吉門が掛水に心開いたあたりも急すぎて気持ち悪いなって感じた。
掛水の部屋での会話とかって、こんなのある?って。

ちゃんと読んでなかったのか意味の分からないところがあって、
馬路村のホテルの部屋に入る箇所で「初めて重ねたときより少し長くなった。」
と書いてあるが、何を重ねたの?
「多紀が目を閉じて軽く顔を上げた。」と書いてあるので重ねたのは唇?このタイミングで重ねられるものって唇しかないよね?
だとしたら初めて重ねたのはいつなのさ?そんな箇所読んだ記憶ないんだけど。

野暮なことは置いといて、おもてなし課のトイレ案。
トイレは1番大事。
今でこそ外国人観光客が増えて高知だけじゃなく日本のトイレ全般がキレイになってきたが、昔は酷かったからね。
昔は酷すぎて家で大をしてから出かける、なので出るまで出かけられない、こんなことが多かった。
今では我が家のトイレよりもキレイなトイレが散見される。

個人的な野望としては、
四万十川ウルトラマラソンに出たい。
けどホテルや交通手段が不安なんだな。
なので諦めている。
JTBがツアーをやってるみたいだが、ここは多少高額になっても良いので、手厚いサポートが欲しい。





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舟を編む~私、辞書つくります~

2024年04月22日 18時09分42秒 | ドラマ
出演:池田エライザ、野田洋次郎、前田旺志郎、渡辺真起子、柴田恭兵、岩松了、向井理
全10話

初回の「なんて」の本来の意味・使い方について・・・このシーンに全てを持って行かれました。
私なんて、と謙虚さで使っていた言葉は、使う場面を間違うと相手を傷つけることになることを主人公が理解した瞬間、
私自身も恐ろしくなりました。
いままで言葉を間違いなく使っていただろうかと。

主人公の辞書作りへの責任、玄武書房辞書編集部への愛情が丁寧に描かれていたのと同時に、主人公の人間としての成長、恋愛や親子間の誤解の解消(ここでは方言という言葉の壁が出ていた)が好もしかった。
そして紙の媒体は売れないからと諦めるのではなく、電子書籍のおまけではなく特典としてセット販売する案など土壇場からの大逆転には感心させられた。

最終回でかぐや氏が夫への相談もなく京都へ単身赴任を決めたシーンは必要だったか?
どういう意図でこのシーンを入れたのか知りたい。

それにしても映画版は約1年前に観ていました。
全然覚えてなくって冷や汗ものです。あの映画にも岸辺みどりはいたのね!
私、語る資格ないです。



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沈まぬ太陽

2024年04月19日 09時33分58秒 | 映画
出演:渡辺謙、三浦友和、松雪泰子、香川照之、石坂浩二、鈴木京香
上映時間:202分

2024年1月2日にBS11で放送されたもの。少しカットされてるかもしれない。


大好きな山崎豊子の作品を映画化したもの。
公開時は映画館に観に行ってパンフレットを買うほどこの作品は好きです。
申し訳ないが、映画は映画館で見るより自宅で腰を据えてみた方が良い。
トイレを気にしたり、腰が痛くなったりと、余計なことを考えずに済む。

主人公の恩地元の労働組合での活動への意趣返しによる海外たらい回しに始まり、
日航機墜落事故の日本航空(作品では国民航空としている)の対応、
招へいした会長の改革と、3部構成になっている。
恩地は日航機墜落事故ではお客様係として、会長の改革では会長が新設した会長室の部長として登場する。

渡辺謙が・・・、カラチやイラン、ケニアに飛ばされても生きていけるバイタリティーの持ち主っぽいので、適役だったとは思えない。
でも演技で完全にカバーしてるから凄い。
三浦友和との共演って知ってる人は知ってるだろうけど、大河ドラマ「独眼竜政宗」を思い出す。

国見会長(石坂浩二)と龍崎(品川徹)は白い巨塔の大河内教授と東教授だし(笑
この龍崎が不毛地帯(山崎豊子の作品)の壱岐正(唐沢寿明)なわけです。

恐ろしいのはこの放送中にBS11ニュース速報と言うのが流れてきて、それが日本航空絡み。
大丈夫だったみたいだからあえて載せる必要はないかな。


この作品はかなりの長編だけど一部の無駄もないと思う。
この先、何度か観るでしょう。
横山秀夫のクライマーズ・ハイは報道する側だった、この作品は、映画のセリフを借りるなら"加害者"側の作品である。

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ミシンと金魚 / 永井みみ

2024年04月16日 09時51分15秒 | 
初めて読む作家さんで、独特な世界に驚きました。
世界が独特なら文章も独特だし、区切りなく進むのには戸惑った。

認知症のカケイ目線で話が進んでるんだけど、
認知症患者にこういう、考えることや思い出すこと?が、できるのかわからないので何とも言えない。
できたとして、このカケイの人生の酷さを聞かされると、思い出すことが生き地獄。
夜、眠る前に、明日目が覚めなければいいと願うなんて。

気になったのは、彼女を取り巻く兄貴や広瀬のねーさん。
兄貴や広瀬のねーさんがカケイのためにしたことに気付かなかったって、
そして道子に対する責任みたいなもの?それらを踏まえると認知症じゃなく何かほかの病気なら納得もいくんだけど。


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ワンダフル・ライフ / 丸山正樹

2024年04月15日 10時25分10秒 | 
初めて読む作家さん。
そして初めて読後に続けて再読した。
ネタバレしたら衝撃が半減してしまうかもしれない。

4つのパートに分かれているが、最後には繋がって「あぁぁ」と驚かされる。
繋がる=一人の女性の人生だったと気づく。
最後の年譜は助かった。

個人的には、「仮面の恋」のGANCOが「不肖の子」の岩子に繋がるのは無理があると思った。これがため、どうしてこの女性はこういうキャラに変わっていったのかを確認したくって再読したようなもの。やはり無理がある。
あの天真爛漫な大学生だったGANCOが不倫するような、不倫相手の子を身籠るような女性に変わってしまったのか不明。
ボランティア先でのできごとで自分には全くの覚悟がなく、考えが差別的であり偽善だったことに気付かされたショックはわかるけど、ここまで荒むか?と言う感じ。
「真昼の月」での摂がこういう女性になった経緯は、たとえば身籠った障害があるかもしれない子供を流産してしまったという事情があったのかと、ムリヤリ理由付けすることはできる。
「無力の王」の妻がああいう態度を取り続けたのは、自分を恨まさせる、捨てさせるための演技だったのかなとムリヤリだけど理由付けすることはできる。
ただ、どれもこれも微妙に無理がある、けど、破綻とまではいかないか。

作者は何を恨んでこの女性をこうまで落としたのか聞いてみたい。
どこが「ワンダフル・ライフ」「素晴らしき哉、人生!」なんでしょう?
GANCOがキャンパスで受け取ったチラシに「It's a Wonderful Life」と書かれてなければ・・・。

自分は歴史小説や経済小説を偏愛してきたけど、
この作品に出合って、考えを改めるべきだと思った。
またいつか読みたい作品。

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