捨てようと思って2007年ぶりに本棚から取り出し、意を決し読み始めた真田太平記。全12巻を2か月と6日で読み終えた。
昌幸・幸村、真之、草の者などなど、飽きさせないよういろんな角度から書き進められている。書かざるを得ない歴史の流れって部分がつまらないだけで(戦国時代の流れを知らない人には丁度いいかも)、あとは面白い。壮大な歴史エンターテインメントだと思う。久しぶりに読んでる間は他の事を考えずに没頭できたような気がする。特に11巻からは続きが気になって仕方がなかった。あと、主要登場人物の結末をはっきりさせてたのも良い。幸村の最期なんてこれが正解って思い込みたい。ただ、幸村を映えさせるために大阪城に集まった諸将を少し雑に扱ったかなという心配は残る。
さて捨てるかどうか。これだけ面白いと判断に困るが、14年間読まなかった事実と、この本自体シミだらけで汚いということで、捨てることにします。捨てる前に僕と同様、歴史小説好きの妻にも勧めてみるつもり。