9年ぶり4度目の読了。(2024年1月2日~9日)
1958年~1959年に新聞で連載された作品なので、司馬遼太郎35歳。
面白かった、他人に勧めるほどではないが面白かった。
30代でこれほどの作品が書けるとは、ちょっと他の作家とは次元が違うかな。
さて、梟の城。伊賀忍者が秀吉暗殺を企む話し。
主人公の葛籠重蔵にライバルに風間五平、その婚約者の木さる、重蔵と通ずる甲賀の小萩、重蔵の郎党黒阿弥、重蔵に立ちはだかる甲賀の摩利洞玄、主な登場人物はこんな感じ。
意外と話が破綻しているような箇所があったり、無駄だなって思う個所があったり、それはないだろうって箇所があったり、そういった個人的に分析できる、まだ若い司馬作品だった。
結末がなかなか味があって良い。この結末だけであと2回は読める。
司馬作品では珍しいこと。