スローライフ~子どもと楽しむスローな時間

4人の子ども達と楽しむ自然な暮らし。子供達は、自然の中で生きる力をつけています。
日々の暮らしの様子を夫婦で綴ります。

チャリで世界を巡るエコロジスト松本英揮さんが語った原発の話

2011-07-23 00:27:40 | 反核、反原発

随分たってしまいましたが、6月29日にチャリで世界を巡るエコロジスト、松本英揮さんに来ていただき、スライドトークショーを行いました。

松本さんとの出会いは2年前、妻が松本さんの講演を聞いたことから始まります。妻がいたく感激し、ヨーロッパのエコ都市の話など、講演の内容を私達家族に熱く語りました。すると長男が、「十和田市もそんな素敵なまちになって欲しい。市長に手紙を書きたい」と言いだし、松本さんのDVDを添えて手紙を出しました。昨年冬にまた松本さんの講演会があったので、今度は父と長男で参加し、市長への手紙の話を報告したところ、松本さんは大変よろこんでくれて、今度は長男の中学校で話をさせてよ、ということになりました。学校に話をもちかけ、最後は校長に直接話をしたのですが、あっさり無理と言われ、結局、一般対象に、しかも昼夜2回講演という特別の条件で松本さんにお話ししていただきました。本当にありがとうございました。

今回は、福島原発事故後ということで、特に原発の真実、未来の新エネルギーのことについてみんなと話がしたいと松本さんから事前にメッセージをいただいていました。

講演は、今年の春、中学を卒業したばかりの長男唯人くんと松本さんでスペイン~アフリカ大陸1,000kmのチャリ旅をした話から始まりました。

東日本をおそった地震と津波、そして福島第一原発事故の報はその旅先で知ったそうです。原発建屋が爆発する映像は日本よりも先に放映されていました。「原発の危険性を伝える様々な活動をしてきたが、ついに事故が起きてしまった。事故が起きる前に原発を止めることができず本当に申し訳ない」松本さんは繰り返しそう言いました。小出さんからも同様な言葉を聞きました。それに比べて、推進側のあらゆる人間から、自発的な反省や謝罪の言葉って全く聞いたことはありませんね。

今から15年前、松本さんが今のようにチャリで世界を巡るようになる前、建設会社を経営していたということは知っていました。しかし、実は原発受注を目指して原発推進のリーダーだったということは今回の講演で初めて知りました。会社にとっても大きな利益になるので、受注するために裏金もたくさん渡したそうです。それも、原発は安全で電力の安定供給に必要だと信じていたからだそうです。

それがなぜ、反原発に変わったのか? 質問しました。

最大のきっかけは、「九州電力が活断層を消しゴムで消しているのを見てしまったから」だそうです。受注を目指していた原発の建設予定地の地図を見たら、活断層を示す線が、建設予定地に入ると消えてなくなって、予定地をすぎると再び現れていたんだそうです。それを目の当たりにし、原発の数々のウソに気づいてしまった。それらがきっかけとなり反原発へと変わっていったそうです。六カ所の再処理工場でも、活断層の存在をめぐっては同様な話が聞こえています。ウソにまみれた安全神話、事業者・国・自治体をつなぐ汚い金のパイプ、それが原発の真実。

民主党の仙谷、前原氏はベトナムへの原発輸出を積極的に推進してきた両輪、鳩山由紀夫氏の選挙区である室蘭の新日鉄は原子炉の金型を作っていることなど、そんな実態も話してくれました。

それでも、松本さんは、原発事故が起きるなら中国が先だろうと思っていたそうです。中国の原発は性能も劣るし管理もずさん、小さな事故はけっこう起きているけど全て隠蔽されているらしいです。福島事故を受けても中国の原発新設の方針に変更はなく恐ろしいです。中国に関しては、このほか、ボーキサイト工場を誘致したまちのすさまじい大気汚染の話や、各国から安い労働力を求め進出してきた工場建設による森林伐採、工場排水による河川の汚染、日本向け割り箸などのための伐採による森林の減少と砂漠化および河川の水量の激減など、様々な現実をスライドを使って話してくれました。


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