Sing Listen Travel 〜歌って、聴いて、旅をして〜

リタイアしてから鬱憤を晴らすようにできなかったことをやってきた。でもマンネリ化してる。まだやり残してることをやろう。

今日は「フィガロの結婚」、宮本オペラは素晴らしい

2022-02-13 23:09:00 | 東京二期会オペラ
今日は二期会「フィガロの結婚」で東京文化会館。「影のない女」が中止と聞いたときはガッカリしたが、その代替公演が宮本亞門さんのフィガロと知って落胆はたちまち期待にかわった。
2002年連日満席となった伝説のプロダクションだというし、宮本オペラは魔笛も蝶々夫人もホントに素晴らしかったからだ。

幕が開いて川瀬マエストロの序曲は、軽快で瑞々しくピュア。一挙に気分が盛りあがった。

昨年2021年には1月に藤原、2月に新国立のフィガロを観ていて、両方ともよかったし記憶に残っている。
今回の宮本フィガロ、前半100分の最後の20分で。
水が流れるように自然に軽快に淀みなく流れるモーツァルトの音楽に乗って、ノンストップでテンポ良く劇が展開していて、これはすごいって思った。
後半も、いや全体に、セリフが勝ってる芝居の時間がとても少なくて、まさにモーツァルトの音楽が、歌手たちの歌が、劇を先導している。
ドラマやストーリーを追っていないわけではないが、何より釘づけになったのは180分奏でられたオーケストラと歌手たちの歌だった。

先月、藤原イル・トロヴァトーレを観たとき、こんなにドラマに感情移入することってそんなにないって書いたが、そういう感じとちょっと対照的だったかもしれない。
というふうに書くと、ちょっと誤解されるかもしれないか.....。もちろんフィナーレでは熱いものが込み上げて、大感激でした。

歌手、まずは種田さんがよかった。こんなに歌えて、芝居もうまくやれて、このスザンナは彼女にとって大ブレイクでしょう。
近藤さんも何度か観てるけど、こんなに歌えるんだ。堂々たるフィガロで、自分のフィガロ像を観せたね。
オペラは初だった与那城さん、素晴らしい公爵でした。歌はもちろんだけど、芝居がうまい。力がある。
そして初だった髙橋絵理さん。
輝く美しくさ、溢れる気品。表情豊かな演技。歌唱力、技術、表現力。何もかも素晴らしい。すっかり心奪われました。

そして川瀬マエストロ、いいなぁ、好きだなぁ。

宮川オペラ、やっぱり素晴らしい。堪能しました。





























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