セビージャのホテルには六時半頃に着きました。TRH ラ モティラ ホテル(TRH La Motilla Hotel)は郊外に位置しているようで、すぐ隣にアウトレットとスーパーマーケットがありました。食事の前後に覗いたのですが、アウトレットには高級ブランなどはなく地味なもので、日本のアウトレットモールとは感じが違っています。スーパーでは、お昼のドライブインで買ったイベリコ豚のパテ缶詰が半額の2ユーロ強で売られていてがっかりさせれました。両方とも観光客ではなく、地元の人たちが利用しているお店のようで興味深かったです。 夕食はホテルのバッフェ。マドリードのホテルほどには豊富ではありませんでしたが、ぼくら日本人には十分でした。
食事のあとは今夜のハイライト、フラメンコ・ショーです。迎えのバスで劇場 (El Palacio Andaluz )には開演時間九時の三十分前につきました。通されたのはステージ左、最前列から二列目の席です。それから二時間、ショーは圧巻でした。テレビでは見たことがありましたが、これが本場のフラメンコというものなのですね。生で見ないとこの感じはわからないと思いました。ダンサーは皆、女はもちろん男もたいへんな美形揃いでした。プロのダンサーには容姿も必要条件に違いないのでしょう。踊りは凄い、素晴らしい。こう言うしかありません。看板のトップダンサー男女二人が最後に見せ場を作ったあと、フィナーレはセビーリャの春祭りの踊りで、これはセビージャならではということだとか。驚いたことにぼくらが劇場の出口に行くと、なんという早業かもうトップダンサーたちがDVDやCDを手に並んでいて、笑顔で見送ってくれました。ホテルに着いても興奮冷めやらず、疲れていたのに眠りに着いたのは二時を回っていたでしょうか。素晴らしい夜でした。