お気楽 Oh! My Way

勝手気ままな日々。散らかり気味な趣味はインドア派。

謎かけ問答

2005年10月13日 | 小説と創作
「ジョークとトリック」 織田正吾 (講談社現代新書)

無関係な組み合わせにも思えるが、通ずる部分は確かにある。
たとえば、一休さんのとんち。
小噺でもありながら、なぞなぞでもあるのだ。

前の段階で提示したことを覆すことなくやってくる思いがけない結末。
それを探してさまよい続けています……

ところで、大喜利ってどんな意味だろうか。
調べてみると、歌舞伎狂言の最終幕のことを「大切り」といい、「大喜利」はその当て字という。
だから、寄席の最後(切り)に、出演者が一堂に会し、大勢で何かやることを「大喜利」というようだ。
もっとも、普通はあるお題に対しておもしろおかしく答えるという意味合いを指すのだろうが。
人を笑わせるっていうのもなかなか大変な作業だ。

さて、まだ著書のことには触れてなかったね……
色んな文献からジョークとトリックを引っ張り出してきていた。
一番読んでみたくなったのはハリィ・ケメルマンの「九マイルは遠すぎる」

「九マイルを歩くのは容易じゃない。ましてや雨の中となるとなおさらだ」

こんなヒントから、この人物はどこからどのような状況でやってきたのかを言い当てる小説だという。
安楽椅子探偵のようなかんじか。
なぜ九マイルも歩いてきたのか、乗り物がなかったのか、それとも乗れない状況なのか……といったふうに推理していくらしい。

出会った人をこんなふうに勝手に推測していくとおもしろいかもしれない。
人間観察……
人間推測……
人間推測ゲームと名付けよう。
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