雑賀孫市(まごーん)の中の人ブログ

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2018年度ネット展示〜片山哲の葉書〜

2018年01月04日 21時32分30秒 | 書簡・葉書(所蔵品)
新年明けましておめでとうございます。
今年もまごーん中の人ブログをよろしくお願いします。

新年1回目は葉書を紹介します。

こちら、昭和35年に片山哲が榎原氏に宛てた葉書です。

宛先の榎原氏はよくわかりません。
送り主の片山哲とは、総理大臣を務めたこともある政治家です。(写真は国立国会図書館「近代日本人の肖像」より)


片山哲の経歴は以下のとおり。

1887(明治20).7.28 和歌山県田辺市に生まれる
1912 東京帝国大学法学部独法科卒業
この間、東京女子大学講師、弁護士を歴任。
1926(大正15)12.5 社会民衆党結党・同党書記長
1930(昭和5) 衆議院議員当選(-32.1.21)
1932 社会大衆党結党・中央執行委員
1936 衆議院議員(-42.4.30)
1940 社会大衆党除名
1945 社会党結党
1946.4.10 衆議院議員(-48.12.28)
1946.9.28 日本社会党中央執行委員長
1947.5.24 内閣総理大臣(片山内閣)
1948.3.10 総辞職
1952.10.1 衆議院議員(-63.11.21)
1960.1.24 民主社会党結党・最高顧問
1964.4.29 勲一等旭日大綬章
1969.10.1 藤沢市名誉市民
1978.5.30 死去・従二位・勲一等旭日桐花大綬章

彼は社会党の政治家として戦前戦後を駆け抜けて、日本国憲法体制下初の内閣総理大臣にもなりました。その後も、政界引退まで日本国憲法を維持するために時の政権と戦いました。

さて紹介の葉書は1960年の夏。民主社会党最高顧問となっている頃に書かれたものです。

内容についてですが、少しまだ読み切れていないですが、紹介します。

拝啓益々暑き○○○候
○○○○と存じます。
貴下並びに○○様も御健勝
の由 大慶の至りです。 小生も
執事○○○から丈夫です。
過日○関西地方へ寄り、又近ゞ東
北北陸地方へ廻るつもりです。
御支援を今後ともよろしく致します。

夏という暑い季節のなか、日本全国をまわって支援を求めている片山の姿が垣間見えます。

今年は片山哲が薨去してから40年の節目。
東京都港区の友愛労働歴史館では片山哲の展示が明日から始まります。このブログを見た方、是非とも行って見て下さい。
友愛労働歴史館のリンクはこちら
こちらはポスター