まごーん、気がついたら2月になってた
後輩が学芸の職についたり、同期の企画展示を見に行ったり、自分も企画展示の準備があってあっという間である。
さて、今回は、華族の名刺を紹介しようと思います。
後輩が学芸の職についたり、同期の企画展示を見に行ったり、自分も企画展示の準備があってあっという間である。
さて、今回は、華族の名刺を紹介しようと思います。
5月30日付けで曽我佑邦(1870-1952)から板崎担へ宛てた名刺です。
曽我は、陸軍中将子爵である曽我祐凖の子として生まれた人物で、自身も陸軍軍人でした。
フランス留学などを経験し、軍を退いたあとは鉄道会社社長などを歴任し、子爵貴族院議員としても活躍しました。
一方の板崎担(さかざきしずか)は、1887年生まれ、朝日新聞に入社後、編集局などに勤務しました。
内容は以下になっています。
坂崎坦殿
貴著十八世紀フランス絵画之
研究御直与被下難有謹ンデ
御礼申上候以御陰小生不得手ノ
方面ニ□有力ナル智識ヲ得ル事と
存□□御礼申上□
敬具
五月卅日
封筒[淀橋区西大久保二ノ二〇一 坂崎坦殿 消印〔1〕2.5.31]
くずし字辞典がどっか飛んだので一部読めてないですが、
坂崎からの著書『十八世紀フランス絵画の研究』恵贈と、
新しい知識を得た事に対する御礼となっています。
『十八世紀フランス絵画の研究』は1937年に岩波書店から出版されており、
現在国立国会図書館で閲覧が可能です(https://dl.ndl.go.jp/pid/1239465/1/408)
曽我と板崎は同じ西大久保に住んでいたので、
このような交流があったのかもしれません。
参考文献
板崎担『ドラクロワ』朝日新聞、1967年
(曽我祐邦に関してはwikipediaにしました)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます