いよいよ近所の田んぼに水が張られ、苗を待つばかり。
どこからか白鷺も飛んできて、虫をあさっています。
ガードレールのない道を走っていると、「油断すると脇の湖に落ちてしまいそう」な錯覚に…。
そんな西都市にて「里帰り展示会」が始まりました
三崎冬男油彩画作品展 ※(お断り…崎は立つ方の崎です)
展示期間 : 3月10日(火)~3月22日(日)
開館時間 : 10時~17:00 (2週間ですので 16日の月曜日も開館 いたします)
会場風景。中央の方が三崎冬男さん。
~作者のご案内文より~
故郷西都市での作品展も三回目となりました。
皆様との再会、新たな出会いを楽しみにしているところです。
ご高覧下さいますようご案内申し上げます。
三崎さんの個展は夢たまごでは3回目。前回は2012年11月でした。
西都市三財の並木出身で、20歳の時から愛知県東海市にお住まい。
今回も大きな作品をマイカーに積み込んで持って来られました。
いわゆる “里帰り展示会”。沢山の幼なじみや同窓生がお手伝いや呼びかけに奔走されたそうで、
毎日が 「同窓会」 模様。
賑やかで微笑ましく、記憶に残る展示会でした。
今回も初日から 「久しぶり~」 「…おぉ~!」 とやはり同窓会。
「大地の詩(うた)」 F160号 2009年
会場に入ると、圧倒的な迫力で迫る阿蘇山の絵。
現在噴火を繰り返している火口は、この絵の左側に位置するそうです。
東京の「新国立美術館」によく出品しているという三崎さん。
絵画サークル等の講師をされることも。
「絵を描く上で大切にしているのはリアルさの追求」。
長年ロッククライミングをして来たことは前回お聞きしました。
心身ともに何時も大自然の中にある方なのでしょう。
今回も思ったことですが、
いつも自分の傍にある自然。それが壊されたり、近づくことすらできなくなることへの
熱い思いがあるのでしょうか。
山登りと旅行と絵を描くこと…この三つが大好きととおっしゃってた前回、
「冬の棚田の絵を描きたい」 との思いはその後叶ったのでしょうか。
後で聞いてみましょう
「住めない故郷(1) 牛と少年」 F80号 2014 年
あの日から3年が経ち……福島県飯館村の様子。
この地に入れるのは現地の人のみとか。
三崎さんはバスツアーで入ることが出来たと話して下さいました。
被災地の宿泊施設は再開したけど、お客様はなかなか戻らない現実…
ならばバスツアーで皆で泊まりましょう。これも一つの復興支援。
その現状を絵を通してお知らせ出来たら…そういう思いのこもった作品。
「カラーとアンスリューム」 F10号 1978年 「ひまわり」 F10号 1984年 「ダリア」 F6号 2014年
花の絵を三つ並べてみました。
「年月を経て作風も変化します。それも含めてご覧いただけたら…」
「ダリアの絵を描いて欲しいんです」との依頼を受けた三崎さん。
「ダリアの苗を手に入れて育て、花を咲かせてそれを描いたのがこれなの」
と笑っておっしゃいます。
みずみずしさあふれるこの絵もお見逃しなく。
ふるさとの山や海。旅先の風景。生物や人物。
4号~160号まで計22点の展示です。
豊かな自然あふれるふるさとの景色は、遠くに離れて久しい作者を
少年の頃に連れ戻し、
あの頃泳いだり魚を捕ったりした川は様変わりすれど、
絵筆を握らせてしまうのでしょうか…
遠く尾鈴山を望む西の都の大地が美しく描かれています。
どうぞ皆様、お誘い合わせてご鑑賞下さい。
お待ちしております
次回の展示会のお知らせ
展示会名 : 洋裁クラブ 「糸音」 作品展
展示期間 : 3月24日(火)~29日(日)