三崎冬男さん(崎の文字は立の方です)の里帰り個展とも言える 「油彩画展」 は、後半に入りました。
三崎さんは日本美術会会員・美術集団8月会員としても活躍されています。
今週末(22日)が最終日ですのでお見逃しなく。
毎日幼なじみや同級生の方々が来られ、かいがいしくお手伝いなさっています。
沢山の来館者で館内は花が咲いたような雰囲気
「3回の個展を通して、その度に印象的な出会いが生まれることが本当に嬉しい」とおっしゃいます。
三崎さんは愛知県東海市にお住まいですので、西都市に滞在中はホテル住まい。
夜になると、日替わり(?!)でお友達と “縄のれん” をくぐるのも楽しみだそうで。
そんなある夜、止まり木で隣になった見知らぬ方と話し始めた三崎さん。
「どこから?」 「何しに?」
ポケットから出した案内のはがきを見たお隣さん。印刷されている1枚の作品を見て、
「あら~!ここは俺が工事した所じゃが!
そうそう、この柵は防風柵でね、間伐材で作ったとよ。高さは4mもあるんだわ」
更に眺めて、
「はぁ…こんな所が絵になるとはね~、大したもんだなぁ…」
そして夜が更けるまでお話が弾んだとのこと。
その絵が右の写真です。(2つの場所は繋がっています)
「天と海の間で」 新富町・冨田浜 F80号 (2014年)
この絵にはもう一つの出会いがありました。
よく “夢たまご” においでになるUさん。油絵を描く人です。
「私は、ここの近くに住んでいて、ここら一帯は毎朝のウオーキングコースなんですよ。10000歩の。
ハマヒルガオが綺麗な所でね。アカウミガメの産卵地でもあって。
左側は細長い入り江になってて、奥の突き当りは冨田浜公園です。
歩く時はゴミ袋を持って、ついでに公園と浜の清掃をしています」
「あら~、そうなんですか~!浜にゴミがないのは、そう言うことだったんですね!」
施設設備を作る人・そこを綺麗にする人、その美しい所を絵に描き残す人…
「一つの絵を媒体に、色々な人との出会いがあることが本当に僕は嬉しくてね~」
とこぼれるような笑顔で話す三崎さんです
周りの人といい関係を続け、大切にしてこられた三崎さんの人柄もまた、
作品に劣らず人を引きつけるのでしょうね
今日は、隣の大分県から仕事仲間だったという方が、JRに乗ってはるばるおいでになりました。
右の作品は、前回の個展をご覧になった女性からのたっての依頼で写真を預かり、描いた絵とのこと。
先日ご本人が来場され、作品とご対面。大変喜んでいらっしゃいました。踊っているのはご本人
「舞う人」 F25号 (2014年)
ガラスに背景が写ってしまいました。ごめんなさい
そしてそして、今日は三崎さんの中学校時代の恩師(平野 平先生)が来て下さいまして、
他の皆さんにとっても久しぶりに会うわけで、涙涙のひと時に、私の胸も熱くなりました
三崎さん(左端)と平野先生(中央車椅子)とお仲間
“ギャラリー夢たまご”という空間は、様々な作品の展示を通して
人と人が交流する、キャッチフレーズ通りの“癒しの空間”となっています。
どうぞこれからも沢山の方がご利用下さいますよう願っております
次回の展示会のお知らせ
展示会名 : 洋裁クラブ 「糸音」 作品展
展示期間: 3月24日8火)~3月29日(日)