彩雲弦楽器工房

山形市にあるギター等の弦楽器工房です。製作、メンテナンスや修理、改造はお任せください。

ジャズギター

2009年08月25日 | JAZZGUITAR製作記
ジャズギタリストの為のギター(フルアコ)を製作開始しました。

写真は見づらいですが設計図です。相変わらず設計図は製作に必要な必要最低限の情報しか書き込んでいません。まぁ誰に作ってもらうわけでもないんで自分さえ解れば良いという・・・

どんな仕様かと言いますとまずは指板の幅がナットで48mmと広く設計しました。
なぜかと言うとジャズの方はガットギターを弾く方が多いのでガットから持ち替えた時に違和感なく弾けるようにする為です。

そしてビグスビーのアームをつけます。いわゆるアーチトップのジャズギターでアームのついているギターはまずないのですが(ピッチの問題やボディトップにアームユニットが接触するので鳴りにも悪影響を起こす事が原因だと思われます)個人的にはアームがあったほうが表現の幅が広がっていいんではないかと思っています。ピッチの問題はナットを工夫すれば解決できるし、このギターはP.Uで音を拾う事を前提に作るので、鳴りの問題は多少心配ですがそんなに問題では無いかなと思っております。もしどうしてもだめなようならブランコ型のテールピースに変更しようと思います。

そしてP.Uも当工房オリジナルの物を付けます。サーキット関連はまだアイデアを固めていないのでどうなるかは自分にもまだ解りません。

ボディの内部はヴァイオリン属の楽器のようにバスバー1本と、場合によっては魂柱も立てようかなと思っています。

一番の課題はフルアコにビグスビーなので、どうしてもロカビリー色が強くなってしまうような気がするのでそれをどうジャズ色に染めるかかな・・・

はたしてどうなる事やら。
コメント (3)
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