彩雲弦楽器工房

山形市にあるギター等の弦楽器工房です。製作、メンテナンスや修理、改造はお任せください。

不死鳥のごとく

2009年06月16日 | 修理日記
瀕死の状態の患者さんが来ました。

行った処置としては、
・表板の割れ9箇所(埋め木あり)
・ブリッジ再接着
・ブレイシング剥がれ数箇所再接着
・裏板解体してゆがみ矯正
・裏板のリフィニッシュ
・指板修正
・リフレット
・ナット、サドル調整

ホームページに修理の様子を載せましたが、はっきりいって長いのでご覧になる方は本腰を入れて飲み物を用意してからご覧になったほうがいいかもしれません。

http://www.justmystage.com/home/saiunkoubou/yamaha-no.45.html
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4 コメント

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Unknown (kity)
2009-06-17 23:18:33
もう廃品同然のギターが、魔法のようによみがえったことが信じられませんよー。
時間は勿論かかりましたが、復活するもんですなー。
近いうち母の墓前でこのギターを弾くつもりです。
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Unknown (彩雲)
2009-06-18 21:45:39
よっぽどでない限り直す事はできます。

しかし症状は1本1本違うので毎回やり方を工夫しながらやらなくてはいけないので、修理はアイデア勝負といったところでしょうか。

ぜひお母様に聞かせてあげて下さい。
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No45の素性 (kity)
2009-06-25 20:51:59
昔のカタログがネットでみつかりまして。
1964年のカタログにありました。

http://www.oldguitar.jp/catalog/catalog.htm
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Unknown (彩雲)
2009-06-25 21:36:17
カタログ見ました。

表板はエゾ松なんですね。

指板は「ははそ」という聞き慣れない木だそうで、調べた所ブナ科の小楢の古名で「母」にかけているそうです。なにか運命を感じますね・・・
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