アカペラな日々 - "Sakata Coro a Cappella" Since April 9, 2009

合唱団"Sakata Coro a Cappella"で指揮の傍ら作曲・編曲,たまに歌に励むOyaji。の活動&日常

振り返りつつ,振り返らない..再演時に「ゼロ・クリア」の効用

2013年04月08日 | 音楽系(合唱,作曲・編曲など)
ひとつ下↓のサボー氏のセミナーの前に,コーラスのメンバーにもじっくりと説明はしたのですが...
6月に発表した曲を7月に研修名目で再発表する時点で「一旦,演奏内容をリセットする」ことにして再出発しました。

やや精神的・哲学的なことなのですが,人には必ず「こだわり」があります。
そして「不安」「自信」「反省」といろいろ出てきますが,再演奏などのとき,根本的に楽譜を(例によって)読み倒すうちに「今までの考えはちっぽけで,良いことは伸ばすが,悪いところは忘れる」ようにしています。
というか,もっと突きつめれば「ゼロ・クリア」というか一旦白紙に戻してます。

他団体のものを聴いても,過去に駄作と思わせた演奏をしていて「2度目に聴いて良い出来」というところをあまり聴いたことがありません。
だからこそ,解釈(=皆さんへの説明)をズバッと変えて仕切りなおし。
一般の女性集団だと,なかなか切り替えていただけませんが,私の所は「言うべきことは言う」人は多いものの,理解していただければ「前進あるのみ」な,ポジティブでかつ「頭の良い合唱団」です。

後に,一度だけ経験した合唱コンクール全国大会の話を書きますが,その頃の指揮者をしていただいた仙台の今井邦男先生の薫陶もあり,乗れない時の合唱は「ズバッ」と方向性を変えるようにしています。
体調も曜日も,天候も気温も,あるいは心理面が違えども,実際には「常に同じであらねば」という指揮者が多いですけれど。

平成24年7月28日「デーネシュ・サボー先生の合唱セミナー開催 with ProMusica」に団体として参加したこと

2013年04月08日 | 音楽系(合唱,作曲・編曲など)

前に,楽譜を何度も何度も読み返す...色々ある「作者の意図」と,「練習前の前提条件」との記事でも書きましたが,昨年・平成24年7月28日,世界的合唱指揮者である「デーネシュ・サボー先生の合唱セミナー開催 with ProMusica(プロムジカ)」(in遊佐町)の受講団体として,わが"Sakata Coro a Cappella"も参加しました。
写真は、昨年7月15日の「広報ゆざ」の記事広告のものです(広報さん,パクってスミマセン)

指揮者の私を含めても総勢10名(うち私を含め男が2名)のうち,男女1名ずつ欠席という中,女声合唱(たった7名)で,オルバーンのミサ曲第6番より「グローリア」(神の栄光)などという中人数以上向きの5部合唱に臨みました。
(台湾あたりだと,100名以上の女声でやってたりします...それもどうかとは思うが)
他の団体は,サボー氏から演奏の後に指導されたりコメントされたりするのですが,私のところは演奏の前にサボー氏がマイクをがっちり...
「この指揮者は,勇気のあるニッポンジンです」と,通訳に確認しつつ,カタコトの日本語で言われました。
もちろん,会場(キャパが500名の遊佐町生涯学習センターホール)の誰よりも私がその意味を分かっていました。
団体が一般のイナカのアンサンブルであることを前提としつつ「その人数で,その大曲に挑戦するべきではない。明らかに無謀である」という意思表示なのです(私へのメッセージなので,曲を聴いたこともない99%以上の人には理解不能なはず)
しかし,演奏が終わると,ハンガリー人の曲を少人数ながら,かなりレヴェル高く演奏したため,ProMusicaのお嬢さんたちから「ヒューヒュー状態」の拍手をいただきました(サボー氏のサインがあったかも知れませんが)

いつも,ピアニスト不在で指揮者の鍵盤もヘロヘロという「完全アカペラ」(苦笑)状態でハモっている団員の皆さん。
前月に一度,酒田市民会館希望ホール(大ホール..残響大)でも演奏はしていましたが,さらに人数少なく遊佐のホールでは厳しかったのですが,音源があれば英訳してYotubeに出したい位の,自信ある出来でした(自画自賛ぽい)

でも,サボー氏も匂わせていましたが,やはり,その演奏の完成度は,私も努力したもののコーラスの皆さんの実力・努力・協調力(ハーモニー)の賜物ですし,たまたま私の姪なのですがピアニストも非常にがんばってくれていました(サボー氏からは「指揮がなくとも歌えるくらい素晴らしい」とのお褒め(笑))

他団体は,いろいろチェックされ,曲の構成から歌い方ひとつまで指導されていましたが,私たちの所は,すぐにProMusica全員をステージに上げてくれ「本来のスケール」を味わわせてくれました。
最後にオマケで,私も「With ProMusica」を指揮させてもらいました。
そして,ツボである「多人数であることを意識して指揮するように」と「一言だけ」アドバイスがありました。

デーネシュ・サボー氏とプロムジカ相手に生意気と言われるでしょうが,私が言われたことは全て想定の範囲内でした(「もっとヤバイこと言われたら..」と思ってた)
人数と言うか声部数との戦いは,織り込み済み。
私(たち)にとっては,たとえば「ハレルヤコーラス」におけるトランペットが「King of Kings」と歌う所で「ラソファミレーレーレー」(移動ド..D調ではソファミレドードードー)と,裏っ返りそうな位にギリギリ鳴らすような,もう半音高いと無理,みたいな音楽だったのでした。
というか,いつも美しく響くか,ギリギリの曲ばかりを歌っています。

遊佐の児童合唱である「スマイルキッズ」さんは別にして,他の一般・高校の皆さんは,どこか「究極でない」輪郭の甘い音楽でしたが,我々は(今回の曲に限っては)輪郭ハッキリ,というかハッキリし過ぎか?という演奏でした。

満4年の今年も,まだ単独演奏会は出来ないかもしれないが(諦めてもいない(笑))また初夏には,堂々と,ギリギリの選曲で臨みます。
たぶん,半径2時間以内の距離の団体ではなかなか聞かせてもらえないような曲を...(あくまで「たぶん」ですぞ!)

移動保育プロジェクト「ポッケア」の活動にご理解を!というか出来れば募金にご協力を!

2013年04月08日 | 日常生活
移動保育プロジェクト「ポッケア」←リンクします
単に「特定非営利活動(NPO)法人」というレヴェルを超えて,かなり重負荷な事業を実施する団体です。
以下,団体ホームページの冒頭文の引用です。
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それでも福島県に住む子供たちに、「今」できることを・・・Concept

2011年3月11日の東日本大震災・福島第一原発事故による影響で、 残念ながら福島県内の一部地域は放射能に汚染され、 県内在住者に多くの不安を与えることとなってしまいました。
そんな中でも、様々な理由により福島県内で生活するたくさんの子ども達。 のびのびと笑顔溢れる環境を創ってあげられたら・・・。幸い、県内にも他県以上に放射線量の低い地域はたくさんあります。
日々、そんな地域まで移動して乳幼児~小学生を保育・預かりすることで、少しでも子ども達の被曝を抑え、放射線汚染に対する不安を軽減しようとする取り組みです。
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福島の子供たちも,他地域の子供たちと同様に,否,震災と原子力被災を経験したことで,より以上に「普通に外で遊び,騒ぎ,大声を出したい」と欲していることでしょう。
けれども,物理的なことや,大人たちの折り合いのなさ等から「わざわざバスを仕立てて他地域に遊びに出かけさせる」ということになっています。
このことは,あるテレビ番組でクローズアップされ知ったのですが,言い方は失礼ですが「政治の世界からかけ離れた末端の,最も救うべき場所」に全く行き届いていないのではないか,とつくづく思わされました。

考えるうち,活動支援のお願いというページに行きあたり,それほど多額でなくとも「自分の気持ち」に従い,寄付をすることに決め,今日,振込みをいたしました。
(支援者には「お知らせください」とのことでメールフォームに匿名投稿しようとしたら「メール入力必須」とのことで,やむなくアドレス入力をしました)

「寄付」というのはある意味「Back pay」(見返り)がない,ということと同義です。
この方々の「本気」と「汗をかいている努力」を理解して,寄付をされてみてはいかがでしょうか。
(参考)大手銀行等による手数料無償になっていないため,相当分の負担も必要です。

意外に需要の多い「君が代」のピアノ伴奏譜(ただし簡易版)を提供

2013年04月08日 | 音楽系(合唱,作曲・編曲など)
このブログは無料のためデータ解析とかほぼ不可能ですが,ほったらかしの旧ブログ(詳細非公開扱い,というか別人になっている)の「閲覧キーワード」のランキングで,かなり根強い人気なのが「国家 君が代 ピアノ 伴奏 楽譜」のうちのいくつかのキーワードで訪れる人が多いのです。
教育者が現場で入手できない,なんていう「国家的不祥事」「文科省の怠慢」とかはないとは思いますが...
私みたいなタイプの「ナントカ主義者」なのか,否,学校以外の行事で歌いたいのに「ピアノあるけど,楽譜ないし,どうしよう」てな感じでしょうか。

ということで,簡易版ですが(弾きやすいです)「君が代」のピアノ伴奏用の楽譜をリンクしておきます。
参考までMIDI音源とmp3音源もお聴きになれます。
(楽譜は用紙にに合わせてコピーするようにしてください)

さて,この楽譜ですが,たとえば国家行事や大相撲の千秋楽で聴く「自衛隊音楽隊」レベルの(あのドラムが心地良い)大編成の演奏とは程遠い,とてもシンプルなものです。
半面で,サッカー日本代表の試合前などでは,堂々とソロ歌手に引っ張られて数万人のアカペラ(なユニゾン?)が聴けたりします。

この簡易版は,もちろん元ネタがあり,忠実に再現しています。
明治以降に自治独立した数多のアジア・アフリカ各国のように,最初は日本の国家も西洋人に作曲を依頼していました(詳細はWiki先生にでも聞いてください)
結果「詠み人知らず」の古今和歌集以前の歌には不自然と判断し,和旋法の独特の調べが乗せられました。

下方に記載していますが,歌うときには,お約束どおり最初の2小節を前奏として繰り返す。ピアノを単独で聞かせるときには繰り返しは避ける,という自然な演奏が良いでしょう。

実際に,歌詞は入れていないですが(常識的にご存知でしょうから)アカペラ用として,混声合唱,混声カルテット,さらには少し雰囲気を変えてゴスペルなどにも,そのまま利用できると思います。

いやぁ,歴史的背景とか,他民族の方とか,思想信条的に違和感ある方とか,いろいろご意見を拝聴はしますが「日本人であれば,アイデンティティを感じる,美しく大好きな曲」という方が多いと思います。
この旋律を,あのサッカー場の万の若者が「吼えて」いるのですから。
もちろん,私も「しみじみ」と心にきます。
他国の「パンパカパーン」な国歌は私の心にはありませんです。

(注)私は日本人として「国歌・君が代」をきちんと歌うことを推奨はしますが,役人・学校現場などの公共の場所以外での強制いたしません。あしからず。

最上川スワンパークが水没しかけてました(冷や汗)

2013年04月08日 | 日常生活
山形県民にとって「母なる最上川」なのですが,我が家の裏は「最上川河口付近の土手」という絶好の位置??にあります。
昨日あたりから「雨はたいしたことないのに風は強いな」などと海側の私はタカをくくっていたのですが,予想に反して,最上川河川敷きまで冠水、水没しかけtた「スワンパーク」の小屋を巨大トラックが「無理やり」運んでいくのを見ました(シャッター的には手遅れで,タイトル写真は運搬後の状態..右端の白いモニュメントが「白鳥」)

さらに帰宅してみると(自宅裏に水門があり,支流との「丁字路」となっているのですが)その水門付近も、水でダフダフでした。
過去最悪だった「土手の下まで轟々と濁流」って時よりはよかったですが。

ま,実はこれくらいだと年1回はある話ですが,至近の「堤防決壊」は昭和19年(米軍が飛んでた頃ですな)に遡るそうで,その後は昭和39年に「決壊警報」と「避難指示」が出ています。
ただ,当時からすでに「ん十年」と経ち,川幅は広く土手も野太くなり,川自体のキャパも格段に増えましたので,毎年「心配だけ」という状態です。

ちなみに「大河」の側に住んでますが,津波ハザードマップでは「ぎりぎりセーフ」となっているものの,実際の津波警報の時には,山とか全くないので,町内の「9階建て巨大病院」に駆け込むつもりです。
その隣がショッピングタウンですので,何とかなると踏んでいます。