3/20山形県民会館で行われた鶴岡土曜会混声合唱団を含む,全国レベルの大会で入賞したした方々による「トップコンサート」が行われた,と
山形新聞が報じていた。
上記,全国常連となった「土曜会」のほか,おかあさんコーラス,子ども合唱団,独唱や器楽関連など,いろいろなジャンルの共演となったそう。
まことに素晴らしく思う。
ところで,これを読んで更に思ったのが,隣りの「合唱王国・福島県」である(この「王国」の表現に公の場でケチをつけたアホな音楽家(?)というか審査員もいたが...)
昨年秋に,郡山市まで「合唱コンクール東北大会」を郡山五中の混声合唱を聴きたいがため「だけ」に行ってきて,結果,中学校・高校の半分近い数(イメージです)が福島県であり,そのうちかなりの数の福島勢が全国大会に出場した。
そして,彼らは合唱のみの「全国大会壮行会」でさらなる力試しというか,披露をして,全国に出発している(おかあさん合唱の方々は,全国大会の時期が早いため「報告会」?のタイミングとなるそう)
数も「7団体」などというものでなく(たぶん)半日は私のような「合唱バカ」や一般の「合唱ヲタク」を十分に楽しませてくれる陣容だ(ああ羨ましい,というより素晴らしい)
全国トップとしては,戦後早くの「国鉄郡山」男声合唱団を皮切りに,一般合唱のFMC混声や,安積女子高校(現・安積黎明)などで知られる高校勢,最近は全国でも圧倒的に強い郡山市を中心とした中学校勢など(数えはじめるとキリがない),私などは「老後は福島に」などと妄想しているし,合唱結婚?の嫁も「そうなればいいね」などと,リップサービスかは知らないが,言ってくれてはいるくらいだ。
その後,大震災があって忌まわしい事故があり「あの子達は今年もNコンに出てくるのか,出て来られるのか」と心配していたが,実際にかなりのご苦労があったとは聞いたものの,東北ブロックで福島の子らは懸命に歌い,一昨年は郡山の子らが,昨年は会津若松の子らが,Nコンを制覇(金賞)した(しかも,昨年は惜しくも銀賞だったのが同じ福島県の郡山の子らだった)
話を山形県に戻すと,前述の「土曜会」が一昨年に初めて「全国金賞」だったのには驚いたが,全国銀賞となった昨年の,酒田で行われた県大会では「?」がついた。
遊佐町の「サボー先生の合唱セミナー」でご一緒した「県トップで,東北で上のほう」と言われる鶴岡の某校も「?」だったりした。
他人を言うのは簡単だが,私のところの団というか「アンサンブル」も,全国の審査には落ちた(ここは,当然,と言われそう)
それでもまだ「鶴岡」は県内では良いほう(というよりトップ)で,わが酒田などは,合唱で人前に出てくる高校はゼロになってしまった。
私は母校の混声合唱の継続を願い,10年ほど母校に通っていたけれど,転勤で不在のうちにだんだん活動もフェイドアウト,そして,かつて酒田・鶴岡を含む庄内地方で最強と言われた酒田W高校など,今は部があるかどうかも知らない。
良く聞くのは「中学校で合唱を体験しても,高校に受け皿がない」と地元の人は言う。
私自身も母校に赴き「部活を見たい」と申し出たが,勉学優先やらセキュリティやらで,断られてている(人はこれを門前払いという)
バカな私が,個人的に中20年を空けて騒いでも,既に手遅れなのかもしれないが,長い期間を費やして,活発だった音楽部・合唱部の活動が,地域において皆無に等しい状態を憂うばかりだ。
もちろん,教員は情熱有無以前に多忙を極め,学校と父母の環境変化もあるだろうけれど「皆無」というのは,いささか...である。
得に福島においてだが,県内での鶴岡もまた,隆盛の理由は「指導者のたゆまぬ努力と横の連携」だと言われるし,そのとおりだと私も思う。
連携を持ちたい,と思える指導者は,1,2名という感じであるが。