夏休みの宿題

おぬし、夏休み中ちっとも勉強してる様子なかったのお。






あっはい、夏休みぐらい勉強しなくていいじゃないですか。

バッカモーン！
あとで困るのはおぬしじゃぞ。






ほれ、これを作ってやったぞ。

はっ、何ですかこれ？






バッカモーンッ！
夏休みの自由研究の宿題と言ったら
恐竜の貯金箱作りと決まっておるじゃないか。
これくらいしかワシにできることはないからのぉ。

あの、大変ありがたいんですが、
私大学生なので、ちょっとどうかと・・・・
というか、宿題自体ないんですが・・・・・でも、ありが・・






バッバッカモーンッッ！！
誰がおぬしのために作ったと言ったかーーっ！
ワシじゃ、ワシのこの夏の課題として
恐竜の貯金箱作りが宿題だったのじゃー！

（こういう言い訳さえしなければ、この人を心底好きになれるのになぁ）

大掃除で修行？

ム・・・
大掃除で修行するぞ。

ええっー！！
大掃除なんて年末にするもんでしょー！！






バッカモーンッ！
人と同じことをしない勇気を養うための修行として、
今大掃除するのじゃー！






で、でもー、今大掃除したら、
暑くて汗だくになるし、
体力消耗しすぎて大変ですよ。

ム、ムムム・・・






人と同じことをする勇気養ったって
いいんじゃないですか？






おぬしも、たまにはいいことを言うのぉ。
よしっ、人と同じことをする勇気を養うために
プールで修行するぞ！

ふーっ、よかった～。

カブトムシの思いで

今、玄関のとこにカブトムシがいましたよ。
子供のころはカブトムシ好きだったなぁ。

なに～っ！カブトムシだぁぁっ！






どうしたんですか、急に怒り出して。

カブトムシには苦い思い出があるのじゃ。






ワシが子供のころ、
おじさんが台所にカブトムシがいるって言うから
ワシは喜んで飛んでいったんじゃ。





そしたら、そいつはカブトムシじゃなく、
ゴ○ブ○だったのじゃ。
それ以来カブトムシは苦手じゃ。

うわっ、やな思いでですね。






それが原因で師匠は
こんなひねくれた人間になちゃったんですかね。　　　

バッカモーンッ！！
ちっともひねくれておらんわーー
カブトムシばかりかわいがるもんの方がひねくれておるっ！！

ゴーヤで馬

おとなりさんが育てたゴーヤを
おすそ分けしてもらったぞ。

あっ、グリーンカーテンで育ててたやつですね。






ムッ・・・
さっそく使わせてもらうかのぉ。






あれっ、これ、もしかして精霊馬ですか？

ム、おぬしも知っておったか。

はい、祖母に教わりました。
きゅうりで作った馬は、早くご先祖を迎えられるようにで、
なすで作った馬は、帰るときはゆっくりっていう意味だとか。






でも・・このゴーヤのは・・・
私にはイノシシにしか見えません・・・
これじゃぁ、ドドッって来て、
ドドドッて帰ってもらう感じですかねぇ。






バッカモーンッ！
幽霊は怖いから、
止まらずにそのまま通り過ぎてもらうのじゃーっ！！

し、ししょう～っっ！！