安房郡札21番来福寺再訪

2012-10-21 23:52:00 | 安房郡札観音(辰歳観音)
平成24年10月21日
辰歳観音21番 長須賀 来福寺再訪

当寺は先週(24/10/15)参拝したのだが、ここの十王堂の格子天井絵に惹かれた。この時ご住職の奥様からこの天井絵のご本まで頂戴したのだが自分のカメラでも撮っておきたい衝動にかられたので再訪しご許可を得て何枚か撮影したものである。 そんな訳で「来福寺」は、今回の安房郡札33観音霊場の中でも忘れられない札所となった。
天井絵は、檀家の方々、写経会の方々、当寺の奥様等がお描きになったものである。

これは、お堂のご本尊様


當国百八箇所之内 第百壱番と見える。
もともとこのお堂のお地蔵さんは地蔵さんの札所であったのだろう。 この札所は今は現存していないとのことである。(後で調べてみます。また宿題が増えてしまった)


天井は、こんな感じです。全部はご紹介できませんが、全てが載っている本をいただきましたのでいずれご許可を得てホームページででもご紹介の予定である。








この天井絵を見て一番感じたのは、この絵がこれから何百年もの間、ずっと参拝者の目を楽しませてくれるだろうことである。「素人の絵ですから」とおっしゃっていたが「歴史に残る」という意味で素晴らしいと感動した。

ご住職、奥様、お描きになった皆様に感謝します。 舘山に行った際は、再訪させていただきます。(合掌)

辰歳観音巡礼(その4)

2012-10-21 15:00:00 | 安房郡札観音(辰歳観音)
平成24年10月21日
辰歳観音巡礼(その4)

今回はR128から千倉方面に向かう。
8番 片岡 紫雲寺
名刹である。朝早くから茶果のご接待をいただく、 有難いことである。




7番 安東 千手院 8番のすぐ近くである、

ここ千手院のお堂は大変珍しい。それはお堂が岩をくり貫かれて造られているのである。この本尊も木彫ではなく石像のように見える。周囲も鎌倉のやぐらを思い起こすような岩の穴が多く、そこに石像、石塔が安置されている。

10番 腰越 延命院


11番 山本 龍淵寺

ここも整ったお堂で美しい。


これは、参拝者がご接待のお礼を差し出すのだが、コインを乗せると中からパンダが手を出してコインを受取り蓋が閉まってしまうのだ。 札所でこんなユーモアに出会うのは嬉しいし話も弾んだ。

14番 古茂口 福泉寺


舘山城

時間があったので初めて舘山城を訪れた。
天守閣からの舘山湾が美しい。 


4番 池内 観音堂
旧三芳村の札所である。6番を目指して来たのだが入口が分からないまま走ったら4番に着いた。


5番 山名 観音寺
5番も三芳村の札所である。 ここで6番へも道を聞いた。


6番 柱エ 松葉堂
いよいよ、安房郡札観音巡礼も6番が最後になった。 結願である。 今日は晴天に恵まれて、また素敵な人々との出会い。 素敵な観音様との出会いがあった。

お世話くださった方に「お陰さまで結願しました」と言ったら、「おめでとうございます。記念写真を撮りましょう」といって撮ってくださる。

当寺で辰歳観音を結願したのだが振り返ってみて実に楽しい旅だった。 いつもながら南房の方々の暖かさが身に沁みた。 各寺の関係者、ご接待くださった方々、大変ありがとうございました。 12年後は、元気でいられるか分からないが健康でいて再訪したいものだ。

あぁ 今日もいい日だった。


辰歳観音巡礼(その3)

2012-10-15 12:49:00 | 安房郡札観音(辰歳観音)
平成24年10月15日
辰歳観音巡礼③
二日目である。 先ずは、湊の薬師寺へ。 市内の札所です。 まだ時間は八時半ですがお手伝いの人たちはもう準備が終えてご接待して下さった。 一番乗りのようである。
3番 湊 薬師寺


同じく市内の長須賀の来福寺である。 市内の名刹である。 伽藍も大きく、本堂以外にも薬師堂、十王堂がある。
21番 長須賀 来福寺

ここでの特筆すべきは十王堂である。 入口左側の新しい小さなお堂である。
平成22年に再建されたとのこと。このお堂の格子天井絵が素晴らしかったのでお手伝いの方に伺うと「私の描いたのもあります」。こんな会話をしているとお寺のご住職の奥様が「よろしかったらどうぞ」と、この天井絵が全て載っているご本を下さった。素晴らしいものである。 そんな訳でここ「来福寺」は今回の巡礼の中で最も印象深い札所となった。 ありがとうございます。

上の絵の下側、佐野信子様とあるのが当山のご住職の奥様。

次も市内の札所です。 この札所は国札の札所でもある。国札と郡札の双方に参加しているのは、この長福寺だけである。 正に名刹である。
2番 仲町 長福寺


山門あたりから、舘山城も展望できる。そう言えば、舘山には10回近くも来ているのに舘山城に寄ったことがないので次回は寄り道するとしよう。


次は山萩の福樂寺である。
15番 山萩 福樂寺

このような案内でとても分かりやすい。

名刹である。大変立派な本堂である。 ここの総代の方にも色々教えていただいた。
「今回は遠方の方が参拝してくれています。ネット時代だなぁ」とおっしゃっていた。

13番 南条 観音寺

内陣でご本尊様のお姿を撮らせていただいた。印象に残るお顔であった。 (合掌)

12番 安布里 源慶院
安布里の名刹。 境内にも様々な、見るものがある。


里見家七代義弘の長女 佐與姫の墓もあり。


9番 稲 円通寺

稲の札所。 往時は立派なお寺だったのだろう。 敷地もそれなりに広く、参道も歴史を感じさせてくれる。 今は仮設のお堂である。 ここでも、おばあちゃんにご丁寧なご接待をしていただいた。 お礼申し上げます。

まだ、時間は早いのだが今日一日では全部は回りきれないし、次回もあるので今回の2日目の巡礼は、ここにて打ち止めとして佐倉に戻った。次回は来週かな?
南房は何回来てもいいところである。なんといっても人々が穏やかで親切で話し好きの方ばかりである。この地で生活したい位である。 だが浮世は、そうもいかないので小旅行かな?

あぁ 今日もいい日だった。


辰歳観音巡礼(その2)

2012-10-14 19:21:00 | 安房郡札観音(辰歳観音)
平成24年10月14日
辰歳観音巡礼(その2)

今回の巡礼は、先ず、沼の總持院で発願し、ここから洲崎方面を左周りで参拝してきた。
伊戸は洲崎の突端から2つ目の札所である。近くに八坂神社あり。
25番 伊戸 真浄院

南房の札所らしく、境内にはソテツが沢山あった。

24番 小沼 宝安寺
旧道沿いにあり、勢いで、南房パラダイスの方まで行ってしまい。引き返し旧道へ。

山裾にある札所。 小ぶりながら、きちんと整備された爽やかな札所であった。

先ほどの南パラへの道に戻り、白浜方面へ向かう。 南パラで昼食。 ここ、白浜の根本が今回の札所では、最南端になる。
20番 根本 海福寺

石塔の類多し、名刹である。

白浜からR410を北上することにする。
22番 大神宮 観音堂

この大神宮の観音堂は思い出深い札所である。 安房国札を巡礼中に国札20番の金蓮院と間違ってしまって帰宅後に気がついた失敗がある札所である。 丁度、田植えが終わった田圃越に整った美しいお堂の姿があった。 今回は、稲刈り後の姿である。

R410を北上し、安房神宮を過ぎたところを右折して進む。 竜岡の札所である。
19番 竜岡 千龍寺


さらにR410を北上、藤原の観音様である。
23番 藤原 藤榮寺


「ぼけ除け地蔵尊」があったので、心からお祈りしてきた。


洲宮の薬王院様です。 まだ雨が降っている。
18番 洲宮 薬王院


ここまで来ると舘山市内みたいなものである。
17番 上真倉 観音堂


16番 戸倉 長光寺

結構、田舎です。 参道の入口に窒フ杖が10本もあった。 周囲に人影もなく、この雨の中、杖をついて山の中のお寺にお参りかと思ったが数100mのところに札所があった。

こののご住職様には安房郡札札所のことを色々教えていただいた。お陰様でちょっとだけ知識が増えた。

ありがとうございました。

雨も降っているので、第一日目の巡礼は、ここで打ち止めし八幡海岸のホテルに向かう。
今日一日で18札所を参拝したことになる。 来る前は、札所を探すのに時間がかかると思っていたのだが、関係者が赤い案内用の観音幟を要所に立てて下さっていたので予想外に沢山回れた。感謝感謝である。

あぁ、今日もいい日だった。 明日は天気になりますように。


辰歳観音巡礼(その1)

2012-10-14 19:01:00 | 安房郡札観音(辰歳観音)
平成24年10月14日
安房郡札33観音(辰歳観音)巡礼(その1)

待ちに待った辰歳観音のご開帳の日が来た。安房国札巡礼中に、この札所の存在を知って準備してきた。とにかく、12年に一度のご開帳なので今回を逃すと生きていられるかさえ分からない。春から心待ちにしていたのだ。 先ずは、発願寺である「沼の総持院」へ向かった。 山門もいかにも郡札の一番寺を思わせる。 ここで納経帳を買い求めたり、順路の概要を伺った。 また、お茶・お菓子のご接待も戴いた。 今回、巡礼した全ての札所に、ご接待所が設置されていて、疲れを癒していただいた。感謝感謝である。 ここにあらためてお礼を申し上げます。 ありがとうございました。

第1番 総持院 (郡札観音第一番札所の文字が見える)


今回の初日は、順打は、諦め、初日は、洲崎方面を左回りに回り、白浜の根本の海福寺まで行き、R410で舘山まで戻りながら参拝しる計画を立てた。 従って、次は、宮城の頼忠寺である。
第32番頼忠寺

あいにくの小雨だった。 静かな佇まいの良い札所だ。

33安楽寺


31番金剛寺


30番松の堂

この札所は印象深い札所である。 檀家の代表の方から、縁起などを伺ったり、これからの参拝順路のアドバイスもいただいた。 特筆すべきは、ここの札所本尊様である。 なんと、自然石だとのこと。 お堂内にも上がらせていただき、ご許可をいただいた範囲でご本尊を撮らせていただいた。



29番 浜田 観音堂


県道257からちょっと内側に入って「早物の観音堂」である。
28番 早物 観音堂

ここでも納経帳にご朱印をいただいのだが後で気がついたのだが墨書がなく朱印だけである。お手伝いの方が忘れたようです。(12年に一度だから仕方がないね)


27番 波左間 観音堂



この観音堂の周辺には、ストックの苗を育てている畑が多い。 千倉あたりのストック畑用に出荷されるのだろう。

26番 西川名 持明院


辰歳観音巡礼その2へ続く