SAKURA ふるきよきうつくしきもの 

包む 結ぶ 遊ぶ いにしえに学ぶ

総包と小包

2007-04-20 23:15:21 | 







穀雨となり葭始めて生ず の候となりました

各地で雪が降ったり、季節が逆戻りしたかのようです。雨も続いていますがこの雨が若葉や花たち、穀物の恵みの雨なのでしょう。

今月はお香関係が多くなりましたのでついでにこんなものを載せました。これは2月に行ったお香会の総包小包です。
賀のお席でしたので赤い小包にしましたがリバーシブルの厚い紙で15包みを入れたら総包みが常のものでは納まらずに作りました。 この小包に香木を入れそれを取り出して焚きます。その数は組香によって違いますが多くなればそれだけ難易度も上がります。この時はお正客が全問正解でした。
包方の違うものは試香と言って本香で焚くお香のテースティング用の包です。 今回は同じ紙で折り方を変えましたが普通は本香とは別の綺麗な紙を使って区別します。
お香もお茶のお席のようにその趣旨や季節、連中のことなどあれこれ考えて組香を決めたり香木を選んだり小包の紙の模様を選んだりします。それも楽しい時間です。

(ちょっと話が変わりますがこの総包みは4月10日の↓「蛤包」の形に似ていますでしょ?しかし裏側の形が蛤包とは全く違うのでその解明に苦労したのです。それは包む物によって包方を変える合理的なもので感心しました)