霜止み苗出ず の候となりました。
朝晩はまだ冷え込むことの多いこのごろですがうららかな日にはよく鶯が鳴いてくれます。今年はちょくちょくやってきてくれるので嬉しいかぎりです。鶯の音はやはりいいものです。
この写真は「源氏香」の総包みです。
前回の総包みと形が違いますがこちらが通常の形です。
私が包みを作りそれに友人が絵を描いて下さいました。総包にはよく行われる何十組かにはだいたい決まった絵柄があります。源氏香は寝殿の図柄です。
源氏香は五種類のお香が各五包あり、全部で25包の中から五包をランダムに抜いてそれを当てる組香です。 一包を1本の縦棒で表し、五包全部が違っていれば縦棒が五本で、箒木です。同じ種類のお香があれば横棒でつなぎます。同香が二組ある時も三つ同香が出る時もあります。これが源氏香の図です。
意匠としても優れた源氏香の図柄ですがこれは「源氏香」から生まれた同香を示す意味のある図柄なのです。
小包にも決まった組香には決められた包み方があります。お香では他言が許されないこともありますのでちょっとおっかなびっくり書いていますが源氏香の小包の包み方も決まっています。