想いが、募らないように気をつけた。

生きることは「出会うこと」です。

それをおそれて一体何がはじまる

というのでしょう。

 

旅をしてみる。新しい歌をおぼえ

てもる、ちょっと風変わりな

ドレスを着てみる。

気に入った男の子とキスしてみる、

寝てみる、失恋もしてみる、

詩も書いてみる―――

一つ一つを大げさに考えすぎず、

 

しかし一つ一つを粗末にしすぎ

ないことです。

既読のつかないもどかしさ。

あたらしい私が

鏡に映るまで

あした旅立つ髪とかしおり

夏一番の思いよ届け 青空はあなたに続く 色の階段

誰にも言わない、出来事がある。

誰にも言えない分、心の底に

深く沈み。

それについての感情も深く育つ。

多分、時を経ても。

誰にも言わない理由は、

正しく理解される気がしないから。

 

 

ごめんって言いながら来る それだけで 一週間の空白埋まる

　現実にはつねに二通りがあります。

その一つは「のぞましい現実」です。

 

人が歌や文字のなかに見出そうとす

るのは、つねに「のぞましい現実」

への足がかりにほかなりません。

 

 

懐かしい仕草見ており君の手がコロナビールにライムをしぼる

生きることは「出会うこと」です。

それをおそれて一体何がはじまる

というのでしょう。

 

旅をしてみる。新しい歌をおぼえ

てもる、ちょっと風変わりな

ドレスを着てみる。

気に入った男の子とキスしてみる、

寝てみる、失恋もしてみる、

詩も書いてみる―――

一つ一つを大げさに考えすぎず、

 

しかし一つ一つを粗末にしすぎ

ないことです。

 

 

波頭を見れば かがやくものとして しばし錯覚したき未来よ

女のからだは　お城です

なかに一人の少女がかくれている

もういいかい？

もういいかい？

逃げてかくれたじぶんを　さが

そうにも

かくれんぼするには

お城はひろすぎる

「君に食べてほしい」と言われ味わえりアイスクリームは何かの隠喩

時々　君が笑う
君が笑ってくれるなら
いくらだって　面白いことを
考えようと思った。

『現身』うつせみ

「あい」は心でするもの。
「いろ」は体でするもの。

「あい」は、五十音の一番
はじめのニ文字でできて
いる。

そして、

「いろ」はいろはにほへとの
一番はじめのニ文字で
できている。

「あい」と「いろ」は、
今も昔も人間が生きていく
中で、

最も大切なものであるとい
う証か。