佐久市 ヤナギダ 趣味の店

長野県佐久市野沢93番地
ヤナギダ☎0267-62-0220

恋は事故みたいなもの

2023-12-22 13:00:36 | 日記
万葉集(1200年前)の
恋歌より。

「恋は事故みたいなもの。

落ちるときは一瞬だ」

     ↓
昨晩初めて、

ほんのひととき

お会いしただけの人なのに

夜が明けて 目が覚めて

まさか恋におちるなんて

     ↓
玉ゆらに 昨日の夕 見しものを  
      (きのう)(ゆうべ)

今日(けふ)の朝(あした)に

恋ふべきものか

*玉ゆらに
    ↓
ちょっとの間
     ↓
柿本人麻呂歌集
(かきのもとのひとまろ



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人生のパスポート

2023-12-22 12:58:09 | 日記
この人生は旅である。
その旅は片道切符の旅だ。
往きはあるが、帰りはない。

この旅でさまざまな人と道中
道づれになる。

それらの人と楽しくスムーズに
やっていくには「人生のパスポー
ト」が大切だ。

それはお辞儀とあいさつという
パスポート。

たとえ、
目下であってでも。



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「赤い糸というよりは・・・」

2023-12-22 12:56:01 | 日記
いつのまにか、

夜中の2時近くになっていた。
「じゃあそろそろ」
と、言ったのは、わたしだった。

あのひとからそう言われるより
も先に、自分で言ってしまった
方が、踏ん切りがつけられると
思って。

だけど、言ってしまってから、
後悔した。

「そろそろ」のあとに、うまく
言葉が続かなかった。本当はこ
のままずっと、しゃべっていた
い。

朝まで話しを聞いていたい。
つながっていたい。そんな
気持ちが波のように、寄せて
は返していた。




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身を捨てつるなれば、世の中のこと

2023-12-22 11:56:54 | 日記
身を捨てつるなれば、世の中のこと、
何かは怖ろしからん」。/樋口一葉
作家/1872-1896


わが身を捨てる覚悟さえあれば、
世の中のことでなにか怖ろしい
ことはあるだろうか(いや、
なにもない)。

樋口一葉、最晩年の日記「水の
うね」からの一節。

その2年前、本郷丸山福山町
(現・文京区西片)に転居し、

生活苦と戦いながらの文筆活動
のピークを迎える。

『文学界』に「大つごもり」「たけ
くらべ」を連載したのを皮切りに、
「ゆく雲」「にごりえ」「十三夜」
「わかれ道」などを次々に発表。

いずれの作品においても、独特な
文体により、同時代を生きる女性
の哀歓を切々と訴える。

24歳と8か月で死去。わずか、
14か月の作家生活であった。



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別れのほうそく

2023-12-22 11:54:38 | 日記


◆優柔不断の法則
「私のこと、嫌いになったの?」
と聞かれて、

「そんなことなよ」とつい言って
しまい、せっかくのきっかけを
失う。


◆提案の法則
やり直すつもりで
「今度からこうしよう」と決めた
ことの9割は、うまくいかないか、
守られない。

◆反比例の法則
1、愛情の量に反比例して、義務と
責任が増える。

2、ついでにウソと言い訳も増える。

◆修羅場の法則
「他に好きな女ができた」と正直に
告白すると、部屋に果物ネイフを
握った彼女があらわれ、生きる
死ぬのの修羅場が展開する。

◆第二法則
「あなたと別れるくらいだったら死
ぬわ!」と泣き叫ぶ女は、
雷に打たれてもビクともしないよう
な体型をしている。


◆第三の法則
この期に及んで「努力すればなんと
かなる」と思うのは、あまりにおろかで
ある。



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「優しい人」―月曜日を待ち焦がれてー

2023-12-22 11:53:03 | 日記

一週間のうち三日間、わたしたち
はその部屋で生活を共にした。
当時わたしが忌み嫌っていた言葉
でたとえるなら、まるで「夫婦」
のように。

わたしは引っ越してしばらくして
から学習塾の事務員を辞め、自宅
でできる添削の仕事を始めた。
週に二回だけ一、二時間程度、添
削し終えた答案用紙を持参し、仕
事の評定を受け、次の仕事をもら
うため会社に出向いていけば良か
った。

月曜日と火曜日。優しい人はわたし
の部屋から出かけていき、わたしの
部屋に帰ってきた。50ccのバイ
クで、駅からまっすぐに。灰色の川
を渡って。

水曜日の朝、優しい人はわたしの
の部屋を出ていくと、その夜は
戻ってこなかった。
優しい人はわたしの知らない場所
で一晩泊まって、木曜日の朝に
再びわたしの部屋に戻ってきた。

木曜と金曜日。優しい人はわたし
の部屋から仕事に出かけていき、
わたしの部屋に帰ってきた。け
れども金曜の夜、わたしの部屋で
二時間足らずの時間を過ごしたあ
と、知らない場所に去っていった。

そして優しい人は二日間、わたし
の部屋に戻ってこなかった。
わたしはいつも、いつも月曜日を
待ち焦がれていた。

火曜の朝から夕方までは、格別に
楽しった。優しい人は夕方から
始まる塾の授業に合わせて、わた
しの部屋を出ていけば良かった。
わたしたちは番(つがい)の小鳥
たちのように、躰を寄せ合って
過ごした。

優しい人がわたしのそばにいると
きには、何もかもがうまくいく、
という希望を抱くことができた。

すぐに消えてしまう、儚い希望
だったけれど、それゆえに、それ
は美しい希望だった。

わたしはこれからも、優しい人
のこれからも、何もかもがきっと、
うまくいく。わたしはいつか、
晴れて、一緒になれる。必ずそう
いう日がくる。そう思うことが
できた、月曜日。


子どもがふたりとも大きくなっ
たら。
成長して、すべての事情をきち
んと理解できる年齢になったら・
ちゃんと説明して理解してもらう
つもりでいるから。
そのとき、下の子はまだ一歳半か
ら二歳か、そこらだった。だとす
ればわたしが待つのは、十数年間
ということになる。
「大丈夫よ。ずっと待ってるから」
と、わたしは言った。「必ず待てる。
約束する」。

待てると信じていた日々は、確かに
あった。そう信じる以外に、わたし
のできることはなかった日々でも
あった。

わたしたちはきっと、いつか、
一緒になれる。
こんなに好きで、
こんなに気が合って、
こんなに求め合っているのだし、
こんなに・・・・



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