君との恋を恋というなら
今までのどんな人との恋もかすれてしまう
ふ-と
あおぐ
君へと続く青い空
この愛
赤い薔薇をもって
迎えにいきます。
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エンジンのかかる音がして、
運転席の窓がしまり、車は
去っていった。
それまでの態度や言葉とは
対照的な、あっけない幕引
きだった。
あとには、湿気をたっぷり含
んだ夕闇だけが残された。
幸福感は 不幸と不幸のはざ
まに 一瞬よぎり
瞬間 しっかり握らないと
てのひらから逃げていく
そこはかと ままならない想い
かかえても
愛が そのはざまから 見えた
なら それでいい
クールなのかウエットなのか
わからないままで
夢と区別のつかない恋もあるの
だと
短くも はかなくも 美しく
蝶の ひとひらの 羽のように
私は誰かと別れたときに、もう
誰とも別れたくないと思う。
次に出逢う人とは決して
別れたくないと。
それでも人と人は別れていく。
だけどそれは聖なる奇跡が
壊れてしまったことではない
のだ、と、私は思う。
奇跡は奇跡として、ちゃんと
存在している。
私たちの心の中に。