彼と会うようになって、私の
心が少しずつ柔らかくなって
いくのがわかった。
常にとくとく心臓の音が
聞こえて、心は体につなが
っているのだと改めて気づか
された。
心が少しずつ柔らかくなって
いくのがわかった。
常にとくとく心臓の音が
聞こえて、心は体につなが
っているのだと改めて気づか
された。
カワセミが見られる場所は、
深い緑に囲まれ、せせらぎは
黄昏(たそがれ)とともに色合い
や輝きが微妙に変化し、それは
神秘できれいだ。
「カワセミって翡翠(ひすい)
と書く。
翡翠色って、カワセミの
羽の色からきている。
尾がきれいな青で、
全体は深い緑。
宝石の翡翠も
その色に似ているから
なんだ」
あのせせらぎのまぶしい
水辺を�思いだす。
「よかった、
君と見ることができて、君が
一緒にいたから、見れたん
だ」と彼女を抱きしめた。
「あの鳥が天使なら、
君が誘いだした女神だ」
そう言いながら、
彼女のくちびるをふさいだ。
さあ、
今夜、夢の続きをみよう~。
年を重ねるごとに
純粋になっていけたら
いいな。
薔薇は飽きられ
蘭は敬遠され
カーネーションはあまく
みられる
さくらは散らされ
梅は見過ごされ
チューリップはまだ子ども
シクラメンはおしゃれなだけ
金木犀(きんもくせい)は香る
だけ
で 結局
恋人(あのひと)の手に
手折られたのは
無口で凛久(りり)しかった
白水仙
冬の寒さのなかに
ツンと立った美しさが
たまらなく愛(いと)しかった
と。
「泣きながらごはんを
食べたことがある人は、
生きていけます。」
プライド捨てたら「かわいい
女」になるけれど、
ある程度のプライドが
「かっこいい女」をつくる。