今日は真夏日にならず、少し涼しい札幌。
大変遅くなってしまったが、今日は、予告通り(笑)『ポプラチェンバロ』の話。
日曜日、旦那さんとSapoと、三人で言ったイベントがこちら。
シェイクスピアの作品レクチャー付きのチェンバロと歌のコンサート。
先生が、シェイクスピアの歌劇にまつわるお話をして下さって、
その後、チェンバロと歌で、実際にその曲を聞くという実に楽しいコンサートだった。
レクチャーは、秋田大学の先生、
チェンバロ奏者は、チェンバロで世界1になったことがあるという方で、
歌は北海道教育大学出身のソブラノ歌手さん。
100名ほど入れる会場での開催だったのだけど、
席は開演20分前には満席になり、たくさんの立ち見がでるほどの盛況ぶりだった。
(何せ、無料コンサートだったので・・・笑)
↓こちらが、会場になった北海道大学総合博物館。
さて、チェンバロは、「ピアノの原型」と思っている方も多いかと思うのだけど、
(私も、そう思ってた・・・)
解説によると、
ピアノは、『弦をハンマーで叩くことで発音する鍵盤楽器』で、
チェンバロは、『弦をプレクトラム(ギターのピックみたいな感じ)で弾いて発音させる撥弦楽器』で、
全く別物なのだそうだ。
では、続いて『ポプラチェンバロって何?』の説明を。
北海道の観光と言えば、『時計台』と『北大ポプラ並木』は外せないところだと思うが、
北海道在住の方は、2004年の台風で、そのポプラ並木が大きな被害を受けたのを
覚えておいでかと思う。
約50本あった樹齢100年を超えるポプラの内、実に19本が倒れてしまった。
そのとき、「この倒れたポプラの木を何かに生かせないか」ということになり、
作られたのがこの『ポプラチェンバロ』だ。
↓鍵盤の反対側から見たところ。細い弦が並んでいる。
↑椅子は、『エルム(ハルニレの英語)』と
北海道の伝統工芸『ユーカラ織り(座面部分)』でできている。
ちなみに、ハルニレって言うのは、楡の木の一種(?)で、
北海道では「エルム」「楡」がいろいろな名称に使われる。
(北大のインフォメーションセンターは『エルムの森』、
北大祭の正式名称は『楡陵祭』)
たぶん、ポプラより有名(ポピュラー?)だと思う・・・(笑)。
で、↓こちらが北大のポプラ並木。
太い木と細い木があるのが、おわかりかと思う。
この細い方↓が、台風の後、新たに植えられたポプラ。
この細い方の木々は、「平成ポプラ」と呼ばれている。
久しぶりに歩く北大は、芝生と木々の緑が綺麗だった。
是非、お時間のある方は、北大に散歩にいらしてはいかがだろうか。
(・・・えっ、どこから・・・・?笑)