精華よもやま話   佐々木まさひこ議員のつぶやき

京都・精華町会議員佐々木まさひこのローカル日記

いのちの土台を立て直す社会教育実践を

2009年06月20日 09時37分11秒 | 各地・分野の動向
 「月刊社会教育」という雑誌がある。精華町の図書館の雑誌コーナーにもあるが、内容がいいので、時々アカデミア(アピタタウンけいはんな内の書店)で購入している。従来「社会教育」と呼んでいた分野が、この間「生涯教育」と名を変えつつある。しかし、前者には社会や地域を視野に入れたイメージがあるのに対し、後者には個人的な学習活動というイメージがある。私だけだろうか?その「月刊社会教育」7月号の巻頭言に、元松川町公民館主事だった松下氏が書かれたものがある。それが、タイトルにも書いたものだ。内容が素晴らしいので、社会教育やみなさんの行き方を考え直す機会として、若干抜粋させていただく。(全文はぜひ図書館か購入してお読み下さい)

 社会教育実践は、一人ひとりが主人公となって生きるための課題を自覚することであり、その課題を地域や職場の仲間達と共有化してとりくむことである。教育実践とは、その課題を模索する過程を重視するところにある。(中略)
 人間らしさを求める取り組みは、人間として生きるための土台をつくることと切り離すことはできない。その土台を「地域」において、その地域の内容や質をみんなで考えることである。それは、時代への安易な迎合や、他律的にすえられたことへの安直な結果を求めることではない。(中略)
 創造とは、既成の概念にしばられることなく、自らの目で現実を見すえることである。今暮らしている地域では何が起き、何が起きようとしているのかを、国との関係に視野をおいて現実を把握することである。今、その力が必要になってきている。
 社会教育実践を考えることは、その力がどのように形成されてきたのかを見つめることでもある。知識の程度でとらえるのではない。それぞれが、それぞれの現実をどのように生きているのか、どのように精一杯生きようとしているのかを見つめ、考えあうことである。素朴に自分を語り合う関係を築き直すことである。その共同の取り組みから、課題を共有して協同化へ、そしてその実現をめざす協働への発展を生み出すことである。地域をつくることと個の形成に向かうエネルギーは、その過程を踏むことから生まれる。そこに学習の意味をすえたいものである。

 いかがでしょうか?
 私たちも、日常ではこれに似た実践をしているとは思いますが、整理されたものを読むと、改めて「学習」や「地域」、そして「実践」の大切さが身にしみてきます。
 ちなみに、この社会教育団体は、8月の22日から24日の3日間、長野県の阿智村という社会教育実践の盛んな地域で、全国集会を開催されるとのことです。関心のある方は、ぜひご参加下さい。そして、その内容をご報告いただければ幸いです。

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