私の住んでいる北ノ堂という地域には、「北ノ堂まちづくり協議会」というものがある。町の条例で認定されているものだ。活動内容は、地域課題によってまちまちだが、北ノ堂地域の古い新興団地という性格から、「ここを故郷として認識してもらおう」と頑張ってきた。
今日の午前中、「いも掘り」があった。早朝から、いものつるをとっておくなどの準備をして本番を待つ。
参加者は、みんな笑顔で楽しんでいた。
本来というか毎年この時期は、「地域交流会」と称してバーベキュー大会があるのだが、今年は集会所の建替えなどの日程があり、「いも掘り」のみとなった。
写真のように、お子さんを中心に地域の方が参加して下さった。
北ノ堂ではいろんなイベントをしているが、実は住民オンリーではない。というと違和感あるかもしれないが・・・夏祭りにしても、今日のいも掘りも、そんなに多くはないが、「旧住民とその家族」も参加している。要するに、北ノ堂で育ち、就職や結婚で実家を離れた方々、そして新しい家族を作り、「ふるさと北ノ堂」として気軽に「帰省」してもらっているのである。子どもたちにとっては、おじいちゃん・おばあちゃんの地域で楽しい思い出を作ってもらえる。祖父母にとっても、出来合いのおもちゃや食事をプレゼントするだけでなく、「君たちの父母は、こんな楽しく和気あいあいの地域で育ったんだよ」と無言で伝えることができる。
新興住宅といえば、最近ではプライバシー重視で、干渉し合わないことが主流になりつつあるが、それでは「ふるさと感」は味わえない。
また、「旧の新興住宅」は、子どもたちが外に出てしまい、高齢化する中、高齢者夫婦またはパートナーを亡くされた独居世帯も増えつつある。
そんな中で、横のつながりをつくりながら、お互い助け合える関係をなんとか作りたいと、自治会なども含め努力している。
こういう仕事は、公的機関ではできないことでもある。自治会なりNPOなどの自主的な集団が本領発揮する場面だ。
かといって、公的支援も必要である。
これからは、行政責任を果たしつつ、住民と(安上がりだけを目的とするのではない)の協働が求められている。