こまちのさすけね亭

ひだまりを 拾って歩く お年寄り

去り際

2011-08-05 | 徒然日記
東日本大震災復興くじを買おうと思っていましたが、何やら不穏な動きがあったようなのでやめました。

まだ発売中なのに誤って結果を掲載するとはどういうことですか?

意味がわかりません。

怪しいにおいがぷんぷんしますね。





4月に突然会社の事務仲間が辞めてしまい、そのショックからようやく立ち直った今日この頃。

私にとっては突然のことだったものの、よく考えてみれば思い当たる節は幾つもあり、だいぶ前から準備していたのだろうなぁと思いました。

とても性格の良い人で、仕事もできるし、そこにいるだけで安心できる人でした。

今日、また一人事務仲間が退職すると知りました。

しかもあと2週間もありません。

これまたとても良い人で、どうして素晴らしい人材から去っていってしまうのか……。

接点も多かったし、寂しくて仕方ありません。

代わりが来るのかはまだわかりませんが、彼女が欠けることにより少なくとも私のやることは増えそうです。

それはそれで構わないのですが、少し気を引き締めてがんばらなければいけません。


思えば、私が入社してから最初に辞めていった事務仲間も素晴らしい人でした。

彼女に任せておけば安心、と絶大な信頼を得ていました。

仕事だけできるのではなく、人柄も明るく優しい人で、みんなに惜しまれながらの寿退社でした。

今まで働いてきてわかったのは、去っていくときに人柄がよくわかるということ。

勤続年数が長ければ長いほど惜しまれるわけではありません。

大御所なのにあっさりいなくなってしまったり。

様々な去り方がありました。

私も二度去ったわけですが、もう無理だ追い詰められた辞めるしかない、という最期しか迎えたことがありません。

いろいろ言いたいことはありましたが、お世話になりましたと言って去りました。

もう死んでも会いたくねーよと思っていても、いつかどこかでまた出会うかもしれません。

何かしらの繋がりがあるかもしれません。

縁とは不思議なものです。

いくら最低な感情を持ったまま辞めることになっても、それをぶちまけて去ることだけはしてはいけません。

そんなことをしても結局は自分が苦しむだけです。

絶対にやめましょう。

ただ、辞める原因がパワハラだっただけに、前の会社を去るときにどうしても何か言ってやりたくて、ひとことだけ言いました。

「どうして私の前任の方が辞めていったのか、理由がわかりました」

自分が至らなかったからだ、などと退職の理由はすべて自分にあると説明し続け、そのひとことだけは静かにきっぱりと相手(会社)を否定しました。

最初で最後の本音の意思表示でした。


前の会社では散々な目に遭いましたが、乗り越えたから今の私があり今の会社に勤めているわけです。

人生に無駄なことなどないと言いますが、特に「働く」ということにおいてはまったくもってその通りだと思います。

もちろん、なんとかして就職しようと努力している場合も。

私たちも含め今の若い人たちは仕事で苦労しすぎです。

「根性がないからすぐ辞めるんだ!」

と頭ごなしに言い放つ年配の方は、生き抜いてきた時代が違うからそこまで苦労した経験がないのでしょう。

もしくは苦労した貴重な経験や気持ちを忘れてしまったのでしょう。

仕事に悩む何人もの知人を見てきましたが、それぞれ事情が違うので何もアドバイスしてあげることができません。

私なんかよりずっと苦しんでいるのだろうなと思い、ますますかけることばが見つからなくなります。

こんなに未熟な私では何の力にもなれません。

でも、自分自身で何とかするしかないのはお互いにわかっていることでもあるのです。

もう大人だから。

最良の決断ができるよう、物事が良い方向へ進むよう、お祈りしております。