私たち視察団は、2月7日に平成28年4月に発生した熊本地震の震源地に最も近い、震度7を記録した益城町に入った。被災して10か月を経た今も、ブルーシートに覆われた家屋が並び、当時の甚大な被害を伺うことが出来る。
10時30分に益城町役場を訪問。益城町議長や議会事務局長からお迎えを頂き、担当課より細部の説明を受けた。この地震の特徴は、2016年4月14日21時26分に震度7の地震が起き、さらに16日1時25分に本震と言われる震度7の大地震に見舞われた事である。一回目の地震で、一旦家に戻られた所に強烈な地震が起き、亡くなられた方が21名、重軽症者143名、住家の前半壊が5518棟の甚大な被害となった。
益城町議会だよりによると、クリーンセンターが運転不能となり、復旧に一ヶ月半かかり、被災ごみが町有地にうず高く積まれ、24時間体制のフル稼働で処理を終えたと報告されている。発災後、役場職員が役場に行こうとしても、舗装が跳ね上がり、橋も通れる状況でなく、電話、携帯、防災無線も使えず、茫然自失に陥ったと振り返っている。議会も7月26日まで開けず、専決処分案件が生々しく残っている。
災害はどこに起きるか分からない。常に有事の備えは被災地を学ぶ事にある。