Nonsection Radical

撮影と本の空間

最速の呪縛

2010年12月20日 | Weblog
JR福知山線の事故の一因にもなったのが列車のつながりを良くして乗車時間の短縮をアピールする作戦だ。
そのため各列車が時間通りに運行する事が求められ、うまくいけば最速の時間で移動出来る事になる。
ところがどっこい、実際に通勤で国鉄(死語)を使っていると、まあよくダイヤが乱れるのだ。
理由は様々なのだが、様々な事がおこってもおかしくはない。
クルマだって事故も起きるし、故障もする。
道路に不具合も出るだろうし、ゴジラが足跡を残しているかもしれない。
それが当たり前なのだから、それを前提にして移動の予定を立てるのが常識なのだが、そういう常識は電車の場合は優先されないのだろう。
ギッチリのダイヤをたてて、「最速何分」などとアピールするが、あくまでも最速であってすべての列車が対応しているわけではない。
ほんの一部でしかない。
その「ほんの一部」を通勤時間帯に持って来ても、たくさんの人が乗り降りする事もあり、遅れも発生する。
そうなるとダイヤがメチャメチャになって、むしろ余計な時間を取ったりするのだ。
そんな経験を12月になってすでに何度も体験した。
その度に「もっと余裕を持ったダイヤにすればイイのに」と思うのだ。
多少の遅れが発生しても次の乗り換えに間に合う方が結局は楽に移動出来ると思うのだ。
朝でも20分ごとにしか電車が来ない神奈川のローカル線を利用していた田舎者にとっては、5分や10分待つのは待ったうちに入らないからね。
コメント
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