そういう意思

大阪のビジュアルアーツギャラリーに森山大道写真展「池袋 '13~'14」を見に行ってきた。
会場に入ってすぐに「ありゃりゃりゃりゃぁ」と思った。
たぶんリコーのデジカメGRで撮影したものをプリンター出力したモノクロ”写真”なんだけど、大伸ばしにしてあるそれはトリミングもしているのだろうが、JPEGトリミング切り出し画像のようなブロックパターンが見えているし、特有の「もじゃもじゃ」もあって、もしこれがシロートの「作品」なら”センセイ”にダメだしされるような画像であった。
ん～っとしばし考えて、「わざと？」という結論に。というかそんな事はどうでもいいと思っているのかな。
以前東京で見たカラーでは、そんな感じは受けなかったんだけどなぁ。
粒子を荒らしてあるという感じじゃないんだけど。
ガラス入りフレームに入った”立派な”ものなんだけど、それを目を近づけて凝視するというのもおかしなものだと思ったので、全体が見渡せる距離まで離れて見ると、うん、やっぱり森山大道だ（笑）。
会場に置いてあった写真集を見ると、はるかに印刷写真の方がイイ。デジタルの”欠点”が隠れる。
でもこれを単行本のような普通紙に印刷すると、もっとザラザラ感が出てスゴい事になるなぁと、プリントと写真集を見比べて思ったり。
写真は確かに森山大道なんだけど、会場を見渡して、写真集も見て、それぞれ特徴が変わるもんだなぁと思った。
まあ”普通”の写真とは違う意思で写真づくりをしているんだろうなぁとシロートは考えるのであった。
突き抜ければ、これはこれでアリかなと。




曳舟たから通り 3
東京都墨田区京島1丁目
撮影 2014年8月13日 水曜日 16時50分