Nonsection Radical

撮影と本の空間

備忘録を忘れる

2014年10月28日 | Weblog
メモ帳というのは大切なもので、トシと共に記憶など当てにならなくなり、忘れるはずがないと思う事も簡単に忘れてしまい、記憶より記録と書きつけるのに欠かせない。
覚えているという”記憶”さえもずいぶんイイカゲンなもので、”記憶上”では数々の女優と浮き名を流しているのだが、”記録上”では一切ない。
どちらが正しいのかは判断に苦しむのだが、ジェームス三木のように当時は記録していなかったので確認のしようがなく悔やまれる。
現在ではメモ帳を持ち歩き、何か頭に浮かんで覚えているうちに書きつけるようにしているのだが、そのメモ帳を忘れてしまった。
土曜日に徘徊した時に、ジャケットのポケットに入れ、そのままになってしまい、別のジャケットを着てしまったのだ。
昨日の「泣く女」も、目撃した時にメモしておこうとポケットを探ったが見つからず、泣く女泣く女と口ずさみながら、書きつける紙を探して、ようやく文庫本のしおりに書いたのだった。
書店に行って、目についた本をメモろうとしたが果たせず、土木ジョシおかんメール土木ジョシおかんメールと口ずさみながら店の片隅まで行き、こっそりしおりにメモしたのだった。
メモ帳一冊ないだけで、こんなに不便なんだと嘆いたが、今日もやはりメモ帳を持って出るのを忘れた。
これは「メモ帳をジャケットから移し替えること」とメモしなかったから忘れたのだ。
もちろん今は移し替えた。この日記を書きはじめて思い出したからだ。
備忘録としてメモしているのに、その備忘録を忘れるようでは世も末である。
いや”世”は21世紀が始まったばかりで、自分が”末”なのだが。




五新鉄道跡
奈良県五條市新町1丁目
撮影 2014年6月21日 土曜日 14時35分
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