Nonsection Radical

撮影と本の空間

ボケの花が咲き乱れ

2010年12月26日 | Weblog
先日調べた某映画会社セットを撮影しに奥嵯峨へ行く事にした。
予定では4x5カメラで行くはずだったが(道路が舗装されておらず8x10は無理と判断)、風が強いのと風邪の為か下痢が止まらない事で急遽35カメラで行く事に。
カメラセットは引っ越し以来開けてはいないので、防湿箱からニコンFM3を探し出すのに一苦労(布袋に包んである為)。
カメラには50mmレンズがついていたので、定番28,35PCを探すが見当たらず。
記憶では付属の革ケースに入れていたはずだが、その黒い筒がない。
まだ荷解きしていない段ボール(今後もそのままの予定)も開けるが発見出来ず。
散々探して諦めモードでもう一度だけ防湿箱を探すと底にあった。
ではフィルムをとフィルムを入れた箱を探すがお目当てのエクター100が見つからない。
記憶ではまだ数本あったはず。
再び段ボールを探すが見つからず。
仕方ないのでフィルム箱にあったフジの400を使う事にして、再びフィルム箱を開ける。
底の方にあるフジ400を取り出す為に、他のブローニーエクターやTXP320などを持ち上げて、ふと手を見ると35のエクター1005本パックを手にしているではないか。
先ほど探した時にはなかったはずなのに、どうしてここにあるのかと混乱するが、きっとサンタさんがプレゼントしてくれたのだろうと納得し、カメラに挿入。
服を着替えて、今回は小銭入れだけでは心もとないのでサイフを持って行く事にし、定期券は必要ないからと、ひとつひとつ確認しながらジャケットに入れる。
懐炉に火を入れて、さあ出発。待てば懐炉の日和あり也。

阪急電車で桂駅乗り換え、嵐山に到着。
電子地図を持っては来たが、人の流れに任せて歩いて行く。
嵐山には40年ぶり也。
記憶も景色も変わっているはず。
渡月橋ってこんなに大きかったっけ?と感心しながらズンズン大覚寺を目指す。
途中から人の流れを避けて別道で移動。
大覚寺近くで道を曲がり山道へ。
少し歩くと案外簡単に予定地へ。

小径を降りて行くと親子連れがイヌと遊んでいたので、不審がられないように「こんにちは~」と明るく御挨拶。
残念ながら前情報通り、物件はトタン板で囲われていて趣はナシ。
数日前の新聞記事のは、報道向けに開け放したのであろう。
ひょっとするとそのままの姿で放置してあるかと思ったが残念。
数枚撮影して引き返す。
デジカメ動画を撮ろうとしたがなぜか動画に切り替わらない。
メモリーを大きなものにしたのが設定範囲外だったのか。

帰り道はユックリと撮影しながら歩いたが、GX100が早くもカラータイマー。
バッテリーが弱ってきたのかも。
もうひとつ新たに予備を買うか考えるのは、浮気をやめてGX100だけで行く事の心境の変化か。

自動販売機があったので、サイフを出そうとしたら、尻ポケットにあるはずのサイフがない。
あまりにも札束が厚すぎてサイフがポケットから飛び出たのか。
顔面蒼白になり、それでも落ち着いて今までの行動を振り返る。
着替えの時に、今日はサイフを持って行くぞと思った、そして小銭入れも別ズボン(パンツにあらず)から取り出した。
普段はサイフを落とす事を考えて、バンジーコードでサイフとズボンポケットとをつなげるのだが、今日はその作業をしたかを思い出す。
当然そんな昔の事は覚えちゃいない。

困った事になったぞと思いながら嵐山駅まで、それでも撮影しながら歩き、夕方帰宅。
帰宅後着替えていて、サイフをなくした事を「思い出し」、履き替えたズボンのポケットを確認するとサイフはあった。
つまり持って行くのを忘れていたわけだ。
気づかず高級料亭に入らなくて良かった。
こういう事があるので、今後も高級料亭、レストランには入らない事にする。
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小説雑誌の読み方

2010年12月25日 | Weblog
現在では唯一定期的に購読している雑誌となった「オール讀物」。
お正月休みの時間つぶしにと購入してきた。

ペラペラとページをめくりながらふと、「どう読むのが正しい読み方なのか」と疑問がわいてきた。
オール讀物では、短編の読み切りや連載の小説、コラムなどたくさんの読み物が並んでいる。
考えてみると、それらは編集者が頭を悩ませて並べたものだ。
並べ順には「意図」があるだろう。
その意図とは?
その意図通りに読むべきなのか?
あるいはそれを無視して自由に読んでいいのか?
そんなギモンがわいてきたのだ。

ちょっと考えた正しい?読み方は、まず目次を開いて全体の作りを眺める。
この手の小説雑誌(文芸誌ともいうがね)は、目次が折り畳まれた見開きになっていて、目次を見るには折り畳まれたページを左右に観音開きにしなければならないのだ。
それを眺めながら、今号の中味を眺めて、どんな作者が書いているのか確認する作業が必要なのではないかと。
そして(そうしながらも)最初のページから順番に読んでいく。
編集者はそうして欲しいのでないかと考えたのだ。
せっかく順番を考えて編集した雑誌をパラパラとつまみ食いのように読んでいって欲しくないのではと。
コース料理のように、順番に味わっていくと、編集者の意図した最大の美味しさを味わえるのだ(ろうか)。

しかし現実には、読み進めるうちに疲れてきて、ついパラパラとページをめくってはつまみ食いをしてしまう。
それははしたない行為なのではないか・・・
最終的には1冊まるまる読み終えるのであるが、結果として読後感はどの読み方が満足度が高いのか。
そして編集者にとっては、どういう読まれ方が満足度が高いのだろうか?
そんなことを考えていて読むのを途中で止めてしまった。
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ピンポンチャイム

2010年12月24日 | Weblog
築40年にもなる家だとアチコチ不具合が起きてくる。
玄関チャイムが、配線が切れたのか鳴らなくなっている。
だから人が来てもわからないので、玄関を少し開けて中に声をかけてもらうようにしているらしい。
ずいぶん不用心だから、新しいチャイムを買おうかと言うと、配線を替えるのは費用がかかるし、どうせやるなら部屋の照明器具も替えたいのでその時にやるという。
その時はいつなのかと訊くと、そのうちと言う。
年寄りのそのうちが、いったいいつのことになるのかわかったものではない。
最近は無線式のチャイムもあるというと、無線式は電波が届かないかもしれないとダダをこねる。
話をしても無駄だと思い、勝手にアマゾンで購入した。

昨日それが届いたので室内で固定していると、何をしているのかどうやら想像がついたらしい。
胡散臭そうな対応だったが、玄関ドアにボタンを両面テープで固定し、押してみると、室内に鳴り響く「ピンポン」の音。
奥の部屋にいても十分聞こえる音量だ。
やっとそれで納得したのか、「いくらした?」と訊く。
3000円ほどだというと、だまって3000円差し出した。

まったく年寄りは疑り深くてイカン。

さっそく来客などでピンポンと活躍し、さも昔からあったように振る舞うのであった。
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大阪一歩

2010年12月23日 | Weblog
大阪のギャリーへ写真を見に行ってきた。
とりあえずはニコンサロンへ(笑)。
11月に銀座でもおこなわれていた百々俊二さんの「大阪」。
バイテンモノクロで大阪を撮影した66枚。
DMにもなっている写真を見て、「これで大阪を撮る必要はないや」と安心して出かけた。
ヒルトンプラザという名のsatoboには最も似合わない場所にあるニコンサロンであり、相変わらず小汚いカッコのsatoboには昔京王プラザホテルにあったニコンギャラリーへ入って以来の緊張である。
もし呼び止められたらどうしようとビビるのは、これも昔丸の内にあった日本光学工業株式会社の本社へ行った時にも(行った理由は忘れた)、ビルのフロアをうろついていたら失礼にも警備員に呼び止められた過去があるからである。
案内カウンターのオネイサンの一瞥にもめげず13階へといくエベレータ(大阪弁=ウソ)をさがし高速で上昇する。
ここまで来れば安心と、降りてすぐにトイレに直行。
来場の証拠を残して、いざギャラリーへ。
案内カウンターのオネイサンのこれまた一瞥にもめげず歩を進める。
ニコンサロンには本家のサロンとbisとがあり、まずbisを見たのだが、小倉武五郎さんの「Park City」というのをやっていてこれがなかなかイイのだ。
御本人がいらして少し話をうかがったのだが、テーマを決めて撮りためるといい今回の写真展にも4,5年撮ったものを出しているという。
描写が気になったので訊くとやはりポジだという。
ジックリ楽しんでとなりのサロンへ。
百々(どど)さんは「ビジュアルアーツ専門学校・大阪」の校長先生だそうだ。
そういう先生が先頭をきってバイテンで撮影しているのだから生徒は大変だ(苦笑)。
バイテンで撮った街の景色というのはsatoboが見たかった世界である。
まったく普通に写っていて写真らしい。
バイテン写真のいいところは普通に写るところだと個人的には思っている。
まあ、その「普通」というのを言葉で説明するのは難しいが、見た瞬間に違和感なく写真だと思えるもので、よく見ると細かいところも写っているし、かといってシャープだからというわけでもない。
なんにも感じない普通の描写。
それがバイテン写真のイイところだと思うのだ。
いろいろなものに目を向けた写真で、DMでの写真みたいのだけでなくて少し安心した(苦笑)。
ボチボチ大阪でバイテンを撮ってみようと思ったのだ。

ヒルトンプラザを無事に脱出し、四ツ橋筋を歩いて南下(たぶん)。
京町堀にある「Port Gallery T」へ。
途中GX100を取り出し撮り出した。
現在「DOOR to DOOR2010」開催中。
ここへ向かったのは、昨日ネットで大阪のギャラリーを検索中に見つけ、そこに「宮川かほり」の名前を見つけたからだ。
宮川さんは、現在休廊中のプンクトゥムでの展示で知った人で、好きなイメージを造り出す人でファンなのだ。
会場には50人を超す人が1点ずつ展示しているのだが、もちろん宮川さんの写真はすぐにわかった。
そして「なんだよ金村修みたいな写真じゃないかよ」と思う写真が目につき確かめると本人作だった(笑)。
金村修さんの写真はわかりやすい。

ギャラリーを出て帰りは裏道を通り、いろいろ撮影。
途中、国立美術館と市立科学館に立ち寄りミュージアムショップを覗く。
ウォーホールのマリリンとキャンベルスープが売っていたが、無駄遣いはイカンと戒めて諦める。

帰り道、中之島ブルースを唄ったり、伊勢佐木町ブルースで「曾根崎あた~りは」と唄っているとビジュアルアーツ専門学校・大阪に行き当たった。
satoboもここで勉強すれば写真がうまくなるだろうか・・・百々先生!
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安全の値段

2010年12月22日 | Weblog
新型のトヨタビッツが発売されたけど、今回もやっぱりなぁと落胆した。
安全装備が全車種で選べるわけではないのだ。
もちろん全車種に標準で同じ安全装備がついているわけでもない。
つまり同じ車種で安全装備に差があるのだ。
世界のトヨタがそんな事でイイのかい?
ビッツのクラスで標準だと思うのがポロというクルマだと思うのだが、ポロの安全装備はすべての車種に同じ装備がついている。
それもビッツでオプションとなるようなものも全部ついている。
当然後席のセンターも3点式シートベルトだ。
たぶん輸出仕様では3点式になるのだろう。
それが常識だからだ。

だったらポロを買えばいいじゃないかというかもしれないが、そういう事を言っているのではない。
小型車にはより充実した安全装備が必要だというのが世界の流れなのだから、一時は世界一の自動車メーカーと言われたトヨタが出す戦略車としてぜひ世界標準の安全装備を常備して欲しいと思ったのだ。
高いビッツなんか誰も買わないよ、というのは、国民性かもしれない。
安全に対して金をかける事を良しとしない庶民の意識を反映して安全装備を省いた安いクルマを出して世界一の生産台数を目指すのか。
それも国民性を反映した企業の姿かもしれないが。

昔から水と安全にはお金を払ってきた国民だ。
うまくリードしていけば多少高くても納得する事もあるだろうに。

言っておくが、水と安全は昔からただであった事などない。
高い水道代を払い、最近は下水道代も払い、警察組織の充実を認め、自衛隊をも許している。
それを「タダと思っている」などとしたり顔で意見するヤツなど、何も家計の事も社会の事もわかっていないバカである。

それとビッツをヴィッツと書かないのは、ビッツと言っているからだ。
コメント (2)
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