「さつき大事典」によれば花の大きさは「小輪・5㎝以下 中輪・7㎝以下 大輪・10㎝以下 大々輪・12㎝以下 巨大輪・12㎝以上」と規定されています。普通に花を観賞するときはこの規定はあまり意味がありませんが、展示会では必ず花の大きさで部門を分けて展示します。特に賞が懸る審査をする場合は厳密区分されます。たしかに小輪と巨大輪では設肥、剪定などの培養管理が違うし、花の見所も変わりますよね。私の会では大輪以上と中輪以下の2部門に分けています。
明朝(蘇光の実生)
波打ち咲、巨大輪・白地に濃紅色の大小絞り、伊達絞り、覆輪、無地
写真では分かりにくいのですが、とにかくデカいです。花弁の厚みもあり、枝が花の重さに負けてお辞儀をすることもあります。枝打ちが粗いので、大型に仕立てないと収まりがつかないみたいです。
☆古い品種ですが2009年に上野で内閣総理大臣賞を受賞しています。(内閣総理大臣賞は農林水産大臣賞を受賞した品種だけがエントリーできる「貴品銘花の部」の最優秀から選ばれます)。
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新生(煌陽×白蓮)
大々輪・薄紫色地に紅紫色の小絞り、半染め、無地
パステルカラーの薄地合いに絞りが少なめなので、上品で落ち着きがあります。花弁も厚くガッチリしていて、尖った弁先が良い感じです。
☆写真は2010年の内閣総理大臣賞受賞樹です。
☆大々輪・巨大輪は規定の大きさに咲かせるのは結構難しいみたいで、日頃の培養管理が問われる品種です。私はどんなに頑張っても’大輪まで’ですかね・・・。
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