山茶花談

さざんかだん

時間の方向

2024-07-02 | 日誌



先日は「明日の遺跡:デジタル・オデッセイ」展
米谷健+ジュリアトークイベントにお伺いさせて頂きました。

3600年にAIロボット探査機が古代都市の遺跡で
2024年頃の陶器の礼拝像を発掘したという設定です。
発掘された2024年代の陶器が展示されていました。
AIに祈りを捧げるような
スマホのような電子機器を崇めているような像達。




壁のボードの説明文章がどうもすんなり読めません。
違和感を感じながら、全体の文の意味が読み返してもぼんやりつかめず。
後でお聞きすると、AIが作った文だそうで
上の写真の大きな三体の人物像も
伺う前に写真を拝見したときにも感じた同じような違和感が。
この違和感は何でしょうか・・?


  

12枚の粘土板には楔形文字で
ギルガメッシュ叙事詩風に現代文明を描写するよう
チャットGPTで生成された内容が刻まれていました。

トークイベントは、作家のお二人と
真ん中に日本語音声のチャットGPTの三人?での会話。
途中で機械が質問に間をおいた時の空気には
2001年のHALが思い出されました。




作家の方の言葉で
「過去の文明が果たして現代より劣っているんだろうか?」
文明展を見て、私たちは過去の文明を下に見下げている
という指摘が胸に残りました。

時間は急速に進んで行く・・
現代アーティストで、環境破壊で海辺に置かれたナイロン?の糸を
「美しい」と言われ、更に美しい作品に変換されたのはちょっと衝撃でした。
環境変異で生まれた形を作品に起こしたり
いまのアーティストの発想の転換や足元は
とても軽くて前向きで明るさを感じます。

わたし達の子供の代では、もっとスピードが速くなって
落とし物もすっと飛び越えて進んでいくような。

わたし達はどこへ向かっているんだろう?








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