今回、那須塩原エリアで一番行かなきゃ!って思ったのが、
なんだか不思議な世界が広がる…
手打 焔(ほむら)
でありました!
看板には、「ラーメン焔」となっていて、二つの名前があるっぽいです。
らんちばさんの話によれば、こちらのお店、「日本一美味しいと言う評論家もいる」ほどなんだとか。
あれー、日本一美味しいのって、「琴平荘だ!」って評論家の人たち、叫んでませんでしたっけ?
まぁ、マスコミや評論家の「日本一!」っていうのは、「すげー、うめー」っていう意味くらいしかないと思うので、あまりまともに受け取らない方がいいかもな…(今さらだけど…💦)
けど、そういう話を聞くと、行ってみたくなっちゃうのが、ラーメンフリークのサガというか習性というか…。
この焔は、那須塩原駅からタクシーで2000円くらいだったかな?? 行きはタクシーで来て、帰りは町バスに乗って帰りました。バスだと200円ちょっと駅まで戻れました… でも、Go To キャンペーンの「ねらい」は、正しくきちんと地方にお金を落とすこと! ケチケチ言っちゃいけません(…お金ないのに…😢)
こちらの「ラーメン焔」は、白河で(「とら食堂」と共に)とても有名な「火風鼎(かふうてい)」の店主さんの息子さんのお店ですね。
この火風鼎は、ずっと昔、石神さんが「石神本」の中で紹介していましたね。正確には、「石神秀幸ラーメンSelection 2011」に、火風鼎のご主人の息子さん=つまり、今のラーメン焔の店主さんが都内で出した「白河 火風鼎」が紹介されていて、僕も都内の火風鼎で食べた記憶があります(ただ、記事を探しても出てこない…💦)。2010年に白山でオープンし、一時的に話題になったものの、いつの間にかに閉店してしまっていました。(こちらのブログ情報だと、表参道店まで出したみたいで…って…、僕が行ったのは表参道の方だったか!?💦💦)
白河で絶大な人気を誇る「火風鼎」の息子ということで、都内でも一時期話題になりましたが、結果としては、「都内進出」に失敗し(僕の目からはそう見えました)、その後、何の話を聞くこともなく…
…と思っていたら、那須塩原で、とんでもない人気店を生み出していたとは…。さすがは名店の二代目、サラブレッド(?!)、凄いです。
こちらのお店は、ラーメンデータベースによると、「手打ちラーメン 英の子弟の店→店名はそのままに、2012年初頭前後?より火風鼎@白河の息子さんのお店に。本店にはないつけ麺などチャレンジしてます」、とのこと。なので、2012年頃から息子さんのお店として営業がスタートしているっぽいです。
下調べをしていたら、「めっちゃ並ぶ」「1時間は外で待つ」「回転率は悪くない」…等々あって…。
このむちゃくちゃな炎天下の中、1時間も待たされるのはキツイなと思っていたのですが、この日はお盆明けの平日ということもあって、外待ち6人だけでした! これはめちゃめちゃラッキーだろ、と。
なので、待ったのは15分くらいかな??(それでも、かなり限界だった…)
待っている途中に、メニュー表が手渡されまして、、、
その待っている間に「注文」を完了させます。
そうすることで、席に座ってすぐにラーメンが運ばれてくるというシステムになっています。
さすがは、365日常時行列店なだけはあります\(^o^)/
…
お店に入ると、広めの厨房が広がっていて、その奥(左手)に、お客さんの座席が広がっています。奥にはお座敷席が用意されていて、手前にテーブル席が二つほど置かれています。カウンター席もちょっとだけありました。
それほど座席数が多いってわけじゃないけど、結構人数は入りそうな感じです。だから、「回転」が早いのか…、と。いたずらに待たされるわけじゃないのがいいですね~。
オススメは、
①手打チャーシューメン(880円)
②手打ネギチャーシューメン(980円)
➂手打チャーシューワンタンメン(1000円)
みたいです。
味的には、「しょうゆ味」「みそ味」「しお味」がありますね。
今回は、チャーシューワンタンメンと、まぼろしの塩と、普通のラーメンを頂くことにしました!
…
いきますよ~~!!
ジャジャーン!!
こちらが「手打焔」イチオシの一杯1000円メニュー、
チャーシューワンタンメン
です!!
こちらのお店的には、これが「特製ラーメン」ってことでしょうね♪
ねぎみそチャーシューも一杯1000円なので、maxは1000円になります。
このお店では最もお高いラーメンということで、チャーシューがいっぱい入っています。ワンタンはこのチャーシューの下に眠っています。ワンタンが見えないチャーシューワンタンメンっていうのもいいですね~♪
トッピングは、チャーシュー&ワンタンの他に、ネギ、メンマ、青菜(ほうれん草?)くらいかな。わりとシンプルというか、王道というか、そんな感じです。
zoom up!
白河ラーメン系統のお店ということで、「あっさり醤油」を思い浮かべていたら、、、
あらやだ、何これ!?!?
あっさりとした醤油スープだけど、これ、めっちゃジャンキーだぞ!?、と。
ジャンキーでオイリーでスパイシーでファンキーな…
これは想定範囲外だ…(単にすっきりさっぱり系じゃない!)
基本となるのは、比内地鶏を使った鶏ベースのすっきりスープ。…なんですけど、全然「昔ながら」じゃない! 油分たっぷり、味もかなり攻撃的です。ニンニクとか生姜とかを結構強く効かせたような味わい!? イメージ的には、白河ラーメンにラーメンショップ的要素を取り込んだ感じ!?
ラーメンフリーク的には、「ジャンクでパンチのある白河風醤油ラーメン」!?
真っ黒いスープではないですけど、醤油の味が結構強く出ています。魚介も裏で使っているかもしれませんが、魚介醤油って感じでもありません。むしろ、直球ど真ん中のストレートな醤油スープ!って感じです。(喜多方ラーメンのスープよりも「醤油の濃さ」を感じるのが、白河ラーメンの特徴なんですよね…)
…個人的には、「うん、確かに面白いアプローチのスープだし、美味しいは美味しいけど、それほど大絶賛するほどか? 全国には(又海外には)、もっともっと面白いスープあるし、もっともっと痛烈に美味しさが迸るスープってあるんじゃないの?」って思っちゃいました…。(迎合しないですみません…)
で、最も重要な「麺」であります!!
ここの麺は、とにかく多くのラーメン好きの人を魅了してやまない手打ち麺なんです。
もちもち&ボソボソっとした独特な食感のもっさり麺で、ドイツLOVEな僕的には、まさに「ジャパニーズシュペッツレ!」って叫びたくなる麺でした。
ハンブルクにシュペッツレ風の長い麺(パスタ)を提供しているお店もありました!
きっとシュペッツレを知っている人なら、ここの麺との親和性を感じてくれるんじゃないかな?? ドイツ風パスタとして知られるシュペッツレもまた、もちもちでボソボソっとしたパスタ麺で、かなり近い系統の麺の質感になっているように思いました。ラーメンフリークさんたちが絶賛する理由もよ~く分かりました。
*↑ シュペッツレ@ハンブルクです
店主さんは意識していないと思いますが、ここの麺は、日本の「中華麺」の流れを汲みつつも、食感的には日本を飛び越え、結果としてドイツの「シュペッツレ」に近づいていったんだと思います。故に、「どこにもない麺」と言われるようになったのではないでしょうか?! こちらの麺も基本的には「中華麺」なので、厳密には「シュペッツレ」とは別物だと思います。けれど、あれこれしていくうちに、シュペッツレっぽい食感の中華麺になっていった、と。
って考えると、ここの麺の「オリジナリティー」が分かってくるような気もします。
これについては、らんちばさんも気づいておられました。「1番驚いたのは、やはり麺ですね。手打ちでピロピロとした食感もありつつ、麺肌にざらつきがあり、得も言われぬ官能的な麺になっています」と書いており、単なる手打ちのピロピロ麺じゃなくて、「ざらつき」があることを見抜いていました(らんちばさんの記事はこちら!)。
なお、福島県内の二大有名ラーメンである「白河ラーメン」と「喜多方ラーメン」の麺の違いってあって、喜多方ラーメンの方が麺の形状が大きくて太くて、白河ラーメンの方が小さくて細くて、っていう感じらしいです。そういう意味では、ここの麺は、それほど細くもないので、白河&喜多方の中間形態くらいの麺とも言えるかも!?
この食感、ホントいいなぁ~~~。
ただ、青森~岩手~秋田の名店の細くて不揃いの縮れ麺の方が僕的には好きというか、感動しますね。ここはやっぱり「好み」の問題か、と。。。ここの麺も独特で素敵だけど、まだまだ素敵な麺って他にもいっぱいありますよ、と。(特に、ここの麺を大絶賛している評論家やそれに類する人(ブロガーやインフルエンサーら)に言いたい…)
チャーシューは、いわゆる「低温調理チャーシュー」ではないけど、それっぽい感じ!?
それほど低温ではないけど、柔らかさにこだわったしっとりチャーシューですかね。
美味しいには美味しいけど、わりと名店のオーソドックスなチャーシューって感じがします。
白河ラーメンって、食紅を使って炭火で焼いてから煮るチャーシューを使うって言われていますが、微妙にその面影を残している気もします。ちょっとピンクがかっているチャーシューというか…。
ワンタンはこんな感じです。具は入ってなかったかな??(;´・ω・)
麺にとってもこだわるお店の自家製ワンタンで、このワンタンの食感もまた、このお店のラーメンの印象を引き立てます。滑らかで官能的なワンタンの皮に、思わずうっとりさせられます💛
でも、個人的にはワンタンの中に具が少しくらい入っててほしかったかなぁ…。
…
続きましては、、、
ジャジャーン!!
まぼろしの塩
であります!!
なんだ、この美し過ぎる黄金色のスープは…(;´・ω・)、、、
こちらもまた、単に「あっさり塩ラーメン」の枠を飛び越えたファットでジャンクな塩ラーメンって感じですよ。この振り切り方は、僕は好きです、はい…。
トッピングは、もやし、コーン、ニラ、チャーシュー、(キャベツも入っていたような…)かな。イメージ的には「タンメン風」ですかね…!?
いったいどんな味の塩ラーメンなんでしょう!?(そして、なぜ故に「まぼろし」なのか?!)
麺はこんな感じで、、、
こちらは、上のチャーシューワンタンメンと同じですかね!?
やっぱり圧倒的な存在感を醸し出している手打ち麺であります。うん、これは一度食べる価値、やっぱり大いにあるなぁ、、、って思います。ドイツのシュペッツレの要素が入り込んだボソボソのごわごわもちもち麺。
スープは、結構あっさりしていて、しょっぱさも控えめかなっていう印象でした。スープの表面の黄金色の香味油はおそらく鶏油だと思われますが、これがやっぱり「ジャンクさ」と「パンチ」を与えてくれています。これでもう少ししょっぱさが冴えわたると、かなり中毒性の高い塩ラーメンになっていたんじゃないかな??
どちらかというと、「優しい塩ラーメン」の部類に入るかなと思いますが、その中ではかなりジャンキーでパンチ炸裂の味わいになっていますね。この辺のバランス感覚がお見事といいますか…。この「黄金比」こそ、「まぼろし」たる所以なのでしょうか??
…
そして、最後に、、、
ラーメン(550円)
です!!
これで550円はお見事としか言いようがありません。
550円で、このラーメンが食べられるということ自体、「まぼろし」のような…。
シュペッツレ風の独特な手打ち麺を使ったラーメンをたったワンコインちょっとで食べられるなんて…。今回食べた3杯の中で、一番カンゲキしたかも…
味的には、上の「チャーシューワンタンメン」と同じでした。550円には、震えたなぁ…。
***
ってことで!!!
僕も、遅くなりましたが、全国的な知名度を誇る那須塩原の超Mega人気有名店「手打 焔」(or「ラーメン焔」)の実食レポを書くことができました\(^o^)/
行列もそれほどでもなく、わりとさくっと食べて、お店を出ることができたのはよかったです(行列は大嫌い…)。
期待値が恐ろしく高かったせいか、それほど「感動」はしませんでしたが、シュペッツレ風の手打ちのゴワゴワ麺には感動しました(が、全国の魅力ある自家製麺を色々思うと、大絶賛するところまではいかなかったかな?、とも)。
他のブログや記事を見ると、恐ろしく大絶賛している文章がネット上で溢れていますが、「この人たち、本当に全国の素晴らしい本当の名店のラーメンを食べているのかな?」って疑問に思います。やはり、自分の足で、自分の舌で、経験を積んでいかないと、色々「外野」の意見に流されるんだろうなぁって思いました。
もちろん、ここのラーメンの個性というか、オリジナリティーやクオリティーはかなりのものだと思います。が、そこまで分かって書いているのかなぁって…。
個人的には、こういうラーメンがたった550円で味わえることが最大の魅力だと(結論的に)思いますね。
あと、こちらのブログを読むと、この焔、定期的に「限定麺」も出しているようで、どれもとっても魅力的です。嗚呼、また行きたいなぁ。ここの「限定麺」、食べてみたい…
「ラーメン業界」の著名人たちのサインもずらりと並んで掲げられています。
「何回食べても世界一」かー…。そんな簡単に「世界一」なんて言えるのかなぁ…。世界にも、恐ろしく面白くて美味しいラーメン、まだまだいっぱいありますけどね、、、(;´・ω・) 世界のラーメンに触れれば触れるほど、「世界一」なんて言葉、使えなくなるはずなんですけどね…💦
また、その中に、「ももいろクローバーZ」のどなたかのサインも入っています💛
更に!!
なんと、BRAHMANのTOSHI-LOW氏のサインまであります♪
BRAHMANは、BUCK-TICKのトリビュートアルバムにも参加しているバンドですね(それでしか知らない…(;´・ω・)。あと有名なブラフマン裁判か…。)。このブログによると、こちらの店主さんは、BRAHMANのTOSHI-LOW氏と交流があるんだとか…
ラーメン評論家だけでなく、多方面のアーチストからも支持される人気店ってことかな!?
白河ラーメン「ラーメン焔」、面白いお店でした。
けど、更に面白いのが、このお店の周囲にある謎の物体…
(隣にある「メロディーランド」というカラオケ店のもの…かもしれない…)
ラーメン屋さんの敷地内にこんなのがあるお店って、どこにもないような…
(そういう意味では「世界一」かもしれない…)
なかなか迫力ありますよ~~(n*´ω`*n)
で、お隣のメロディーランドとの境あたりにこんな素敵なお人形が…
なんか、ドイツのザイフェンみたいな世界観!?!?
思わず、見とれちゃいました…(灼熱地獄の中…)
こちらが、焔の隣の「メロディーランド」です!!
このカラオケ店もかなり異質な感じがして、素敵です💛
ここでカラオケしてもよかったなぁ…(;´・ω・)
…
最後にこちらの場所を示しておきますね。