北海道の旅に後ろ髪をひかれる思いで、日常生活へと戻った。今日は姉ヶ崎へ出張。姉ヶ崎といえば、、、やっぱりラーメン!(全国/全世界どこでもラーメンになってしまうんだけど・・・)
姉ヶ崎の青葉台に、今ホットなラーメン屋さんがある。おそらく姉ヶ崎界隈に住んでいる人なら聞いたことがあるだろう。創業20年以上の老舗の『宝来』だ。
もともとは「中華料理宝来」という名前の中華屋さんだったのだが、3年ほど前に「大トロラーメン宝来」に名前を変え、ホンキのラーメン専門店になった、というのだ。お店は老舗だけあって、昭和の香りが漂う中華屋さんといった感じだが、それでも本格的なラーメン屋さんのような感じにも見える。不思議な外観だ。
ここのメニューは実に豊富。ベテランの職人である店主の腕ゆえだろう、様々なラーメンが用意されている。しかも、かなりトレンディーなラーメンもずらりとならぶ。(詳しくは最後に)
カウンター席とテーブル席が同じくらいある。カウンターの上に、なんとなんと燻製玉子がどかんと置いてある。色艶がすごくいい。
オススメメニューも目を見張るものがある。「うまからじゃん ジャンガララーメン」、「大トロ入り特製煮干しつけ麺」、「焼煮干ラーメン」、「大トロ入り白だし赤旨野菜つけ麺」、最新の「白だし醤油ラーメン」、「塩とんラーメン」などなど、食べてみたいラーメンがずらりとならんでいるのだ。
しかし、ここのオススメはなんといっても大トロチャーシューメン(990円)だ。豚の頬肉をコトコトと丁寧に煮込んだチャーシューがたくさん入った塩とんこつラーメン。内房というと「竹岡式ラーメン」なのだが、ここはそういう流れにあるのではなく、まさにラーメン道を突き抜けるこだわりのラーメン屋さんと言えるかもしれない。
大トロチャーシューメン(塩トンコツ)は、豚の背油の浮いた比較的ライトな豚骨ラーメンだった。ドロドロっとした感じじゃなくて、サラッとしていてコクのあるライトな豚骨スープだった。サラサラしているとはいえ、味は結構濃い目。動物特有の臭みはなく、口当たりのよい味わいになっていた。チャーシューは、看板になっているだけあって、やわらかくてホクホクとしていた。口に入れたとたんにとろける食感はお見事。
また、ここの麺は完全に自家製麺。店主の息子さんが作っているのだとか。中太麺で、いい感じにやわらかく、ほどよくコシがある。絶妙な硬さ加減のような気がした。もちろんスープとの相性を考えてのことだと思うが、実にいい塩梅の麺であった。
味付玉子も丸ごと一つ入っていて、お得感もある。メンマも業務用とかじゃなさそうだ。わかめが入っているのもここの個性と考えていいのかな。
姉ヶ崎駅からは結構距離があるが、それでも行く価値のあるラーメン屋さんだと思う。ここ宝来は地元の人のための庶民的なラーメン屋さんではあるが、フリークが行ってもきっと満足できるお店だろう。一度、二度食べただけではなんとも言えないラーメン屋さんだ。