Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

千葉県知事選&市長選&若葉区補欠選挙にみる「女性と政治」のこと

引用元はこちら

 

昨日行われた「千葉県知事選」「千葉市長選」の結果が出ました。

結果は、完全に予想通りで、熊谷陣営の圧勝でした。

もう少し自民党公認候補者が伸びるかと思ったけど、超圧勝でした。

それはそうと、、、

この上のデータを見て、「おお!」って思いました。

千葉市内のデータですが、投票者数を見ると、男性より女性の方が明らかに多いんです。

当日有権者数では、男性=395879人で、女性=403834人。その差は7955。

投票者数は、男性=172455票で、女性=188662票で、その差は16207。

つまり、千葉市だと、女性の方がはるかに男性より選挙に行っているんです。

政治=男性中心、と思い込んでいる人も多いかと思いますが、千葉市においては(はっきりと)女性の方が男性よりも「政治参加」をしている、ということになるんです。

この点は、とても喜ばしいし、誇らしいことです。

総務省が発表した「第19回参議院議員通常選挙結果」はこちら

これを見ると、男女差が地域ごとに見えてきます。どこも「拮抗」しているかな?!

でも、県も市も当選したのは「男性」。

男女平等という観点からは、「うーん、これでいいのか?!」って思ってしまいます。

選挙権は行使しているけど、被選挙権においてはどうなんだろうか…、と。

「女性と政治」の問題で言えば、(投票率はクリアしたと考えつつ)やはりまずは「女性議員数」を増やすことが何よりも先決ではないかな、と。質の前にまずは量。女性の政治家の数をまずは増やさないと、この国の「政治的成熟」は実現しません。

最近、「いかにして女性の政治的関心を高めるか」という問いが僕の頭の中でぐるぐるしています。このデータを見ると、千葉市の女性たちは、政治参加という意味では、男性よりも積極的なのが分かります。が、結果として選ばれたのは、どちらも男性でした。(千葉は堂本さんがいて、長年、女性の県知事に慣れ親しんできたところですが…)

投票への参加という意味では、女性の政治参加はクリアされていると思いますが、政治そのものへの参加という意味では、まだ課題があるのかな、と思われます。そこを今後、どう考えていくか。

僕としては、やはり議員や政治家の半分くらいは女性であってほしい。男女問わず、と言うためには、まずは50:50くらいに持っていきたい。今となっては、男も女もないのですが、便宜上であっても、男女の比率は同じくらいであってほしい。

そういう意味では、この県知事選と市長選と同時に行われた若葉区の補欠選挙では、面白い展開になりました

若葉区の補欠選挙のデータも公表されています。

若葉区の当日有権者数は、男性=62208人、女性=62022人。

投票者数は、男性=24712人、女性=26969人。

有権者数は男性が多いのに、投票者数は明らかに女性の方が多いんです。

これはこれで素晴らしいのですが、もう一つ、とっても嬉しいことが…

市民ネットワークの山田京子さんが当選したのです

若葉区にもう一人、女性の政治家が誕生したのです。

多分、あまりニュースにならないと思うので、ここで書いておきたいなぁ、と。

若葉区の現職の議員さんはこちらの6名です

岩崎さんに続いて、二人目の女性議員さんになります。(それでも8人中2名ですけど…)

山田さんは、千葉大学教育学部看護教員養成課程を卒業された方で、医療や看護について詳しい方です。また子どもの問題にも興味をお持ちのようで、きっとこの分野で色々動いてくれると思います。

陰ながら応援したいですね。

僕としては、教育学的に、女性の政治参加への教育に取り組みたいなぁって思います。「選挙に行く」から「選挙に出る」へ。そのために、どのような教育が可能か、と。

理想的にはやっぱり、政治家の男女比が50%50%かな、と思います。男も女もない時代ですが、それでも、実際には政治の現場は男性中心社会です。それを壊すのは容易ではありません。

男性中心の企業と深い結びつきのある日本の政治を、家庭や地域や福祉と結びつきのある政治へ、と。それは、男性を企業から地域に戻す取り組みでもあります。ゲマインシャフト政治へのプロセスでもあります。

経済的な発展を目指しつつ、世界のどの国よりも社会(福祉)的な成熟が見られる国へ、と。

それを実現するためには、やはり「女性の力」「女性の政治力」「女性の政治的発言力」が必要だと思うんです。女性が全てではないですが、これまでの政治現場には女性が少なすぎました。

質を求める上でも、まずは数。男性と同様に、女性議員数が増えれば増えるほど、その中で「競争」が起こりますし、そうするとおのずと「質的向上」も果たせると思います。それはまた、男性議員への「警告」にもなります。そうやって、政治家的な緊張が生まれ、よりよい政治へとつながっていくのでは?!、と思うんです。

いつになったら、日本初の女性総理大臣は誕生するのでしょうか? 

僕が生きている間に、是非とも、女性初の総理大臣が生まれてほしいと願うばかりです。それは、男性がダメというのではなく、いかなる場面においても、緊張関係の中でしかいいものは生まれない、ということであります。

少しずつでも、変わっていけばいいなぁって思います✨

コメント一覧

山田京子
私のことを取り上げていただきありがとうございました。所属の市民ネットワークでは、30年前から女性の政治参画を目指して、ローテーションしながら、18人の議員を送り出してきました。
ちょうどよい年代の40代くらいの女性を活動に引き込むにはどうしたらいいか、 課題と感じています。ご助言もいただけるとありがたいです。
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