2020年6月3日。
お仕事の後、東寺山にあります、
ゆで太郎
に向かいました。
本当は、6月2日に突如ゲリラ的開業した「ラーメン二郎千葉店」に行こうと思ったんです。仕事も早く終わったので、今がチャンス!と思いまして…。けれど、SNSで調べると、60人待ちとか70人待ちとか3時間待ちとか…と色々と情報が入ってきまして…、「あ、こりゃダメだ…」と(苦笑)
でも、それは「想定範囲内」。ラーメン二郎の千葉店ですからね。全国のジロリアン猛者たちもきっと集結しているのだろうと思います。ジロリアン猛者の二郎愛は尋常じゃありません。僕みたいな「軟弱ラーメンフリーク」には敷居が高すぎるんです。「もしかしたら…(すぐに食べられるかも)」と思ったけど、それは「浅き夢見し」でした。
そこで、6月1日から新メニューとして「天中華」の提供を始めた「ゆで太郎」に向かった次第であります。
二郎がダメなら太郎へ、と(笑)
否、僕は「ひねくれ者ブロガー」です。みんなが「二郎」に向かっている時に、ひとり「太郎」に行く、というのも、ロックじゃないか!?、と。
そりゃ、天下のラーメン二郎の千葉店ですからね。今、このお店のラーメンを食べてすぐにupすれば、「閲覧者数」とか「PV」とかもぐっと上がることでしょう。斜陽ブログの「Dr.keiの研究室」(苦笑)、毎日更新するもアクセス数は(落ちはしませんが)伸び悩むこと数年。今、ラーメン二郎千葉店をレポすれば、ぐっとアクセス数も上がるはずです。けど、そういうやり方は、僕の流儀じゃない(がんこ者)。人と違う道を行くのが、僕の流儀。皆が二郎に向かう中、ひとり、ゆで太郎に行くっていうのも、カッコいいじゃないか(苦笑)…
というわけで、ゆで太郎に向かいました。
ご覧ください! 「中華麺シリーズ」、やっていました!!
先日(奇遇にも)記事にしましたが、僕は「天ぷらラーメン」「天中華」「かき揚げラーメン」のマニアであります。その観点から調べると、全国にも、決して多くはありませんが、これらの天ぷら系ラーメンを出すお店は結構ぽつぽつとあることが分かります。決して話題にはなりませんが…(;;)
しかし、なんと、2020年6月1日から、(ラーメン店ではない)「ゆで太郎」で、天中華キャンペーンが始まったのです。これは、(世間的には微妙ですが)僕的には、「超ビッグニュース」なのです!!!
…しかし、そもそも「ゆで太郎」ってどういうお店でしたっけ??
お店の入り口にこんな説明文が掲示されていました。創業者の水信春夫さんのお写真も出ています。
ゆで太郎は、2019年に創業25周年を迎えた蕎麦の有名チェーン店で、全国に200店舗くらいあります。現在は300店舗を目指して、規模拡大を図っている一大勢力と言えるでしょう。
細かい話ですが、ゆで太郎は、「信越食品」社長の水信さんと「ゆで太郎システム」社長の池田智昭さんのツートップ体制のチェーン店らしいです。お二人とも、あの有名な「ほっかほか亭」のFCオーナーさんだったらしく、そのほっかほか亭を辞めて、独立し、チェーン展開していったという歴史をもっているそうです(詳しくはこちら)。HPでも、このお二人が「ほっかほか亭」を通じて出逢ったことが綴られています(詳しくはこちら)。
興味深いのは、もともと蕎麦職人だったバリバリ職人気質の水信さんと、「マニュアル化」「効率化」「フランチャイズ化」に長けていた池田さんとのコラボレーションの秘話です。この話を聴いていると、マクドナルド創業者であるモーリスとリチャード(マクドナルド兄弟)と、それを世界一のファストフード店に成長させたレイ・クロックのことを思い出さずにはいられません。僕らがよく知るマクドナルドもまた、このゆで太郎のように「職人」と「ビジネスマン」の邂逅?(やがて決別)によって世界に拡大したお店でした。(マクドナルドの「黒歴史」については、映画「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」がとても面白いです!)
マクドナルド兄弟とクロックの関係は後に引き裂かれることになりますが、水信さんと池田さんは(日本人らしく?)協栄共存の道?を歩むことになります。マクドナルドの歴史をおさえると、このゆで太郎の不思議なシステムも理解しやすくなると思います。(これ、何のブログだ?!…)
マックもゆで太郎も、「職人」と「ビジネスマン」、すなわち「味を追求する人」と「それをマニュアル化し、効率化を目指し、フランチャイズ化していく人」の双方がいて存在することになった巨大チェーンなのです。どの組織にも、どちらも必要で、どちらかだけでは成り立たないということが分かるかと思います。(僕は後者にはなれないな…とも)
そんなゆで太郎が、この6月に打ち出したのが、、、
こちらです!!
天ぷらラーメン・天中華・かき揚げラーメンフリークの僕にはたまらない「天中華」!!
これが登場したのです!!
千葉のラーメン界では「ラーメン二郎千葉店」のオープンで騒然としていますが、僕としては、こちらの「ゆで太郎」の「天中華」登場の方がビッグニュースなんです(苦笑)!!
しかも、「帆立天中華」と「帆立天ざる中華」の二本立て!!
二郎で食べることを考えたら、こりゃ、両方食べても問題ないわな、と(言い訳言い訳)。
現在のゆで太郎の券売機のメニューです。
いっぱいありますね~~~。
「マシマシ肉野菜そば」って、、、二郎かよっ!!
僕の狙いはただ二つ。
帆立天ざる中華(560円)と「帆立天中華」(560円)。
まずは、温かい「天中華」からいってみましょう!
ジャジャーン!!!
帆立天中華(560円)
です!!
出来立てサクサクの帆立天がめっちゃ美味しそうです!!
蕎麦のお汁みたいなスープの上に、たっぷりのわかめが敷き詰められていて、そのお隣に帆立天ぷらがどど~んと五つも乗っています。これで560円は「脅威のプライス」と言えるでしょう! しかも、ちゃんとリサーチもしていて、「天中華」が青森発祥だということも分かっていて、開発者たちもおそらく食べにも行っていると思われます。
なお、丼の背後に隠れているのは、200円のから揚げです♪
zoom up!
帆立天ぷら入りの和風わかめラーメンって感じですかね!?
スープは、醤油ダレにこちらの鰹ベースのダシを加えたものですかね。食べた感じだと、ややオイリーな和風醤油スープ。お蕎麦のお汁にそっくりというか、そのものというか、、、。和風のあっさり醤油スープ??!!
僕はあまりこだわりがないので(こだわりがないのがこだわり!)、このスープは大歓迎ですね。お蕎麦屋さんのラーメンを追い求めるラーメンフリーク的には、これは「ストライク」です!!
わかめの量もかなりなので、それが味に反映されていて、これもまた面白いところだと思いました。チェーン店だと思わなければ、これはかなり美味しい和風わかめラーメンですよ。
でも、主役はわかめじゃない!!
主役は帆立天です!!
この帆立天が、もうむっちゃ美味しくて美味しくて…
560円でこのボリューム、、、。普通じゃあり得ない(;´・ω・)
揚げたてサクサクの衣がもうむっちゃたまらなくて…。で、醍醐味なのが、この天ぷらの衣とスープが混ざり合うその瞬間なんです。衣の油分と和風醤油スープの「絡み」がもうどこまでも官能的で、、、
ラーメンって、香味油だとか背脂だとか鶏油だとか、油・脂が味の決め手になったりしますよね? 背脂っていうと、なりたけとかそれこそ二郎とか…。で、鶏油=チー油だと家系とか。
なら、天ぷらの衣でもよくね??っていうのが、僕の問題意識なんです。天かす・揚げ玉って、お蕎麦やうどんにはわりとガシガシ入れたりしますけど、ラーメンにはあまり使われてない。けど、「原理」は一緒だと思うんですよね。「よりファットに」「より攻撃的に」「よりアグレッシブに」って。それを狙ってるっていうか。
この天中華も、帆立天がなければ、ただの和風わかめラーメンで終わるんです。味も大人しくて、地味で、静かで。でも、そこに「帆立天」が入ることで、一気に暴れん坊になるっていうか、攻撃的になるっていうか。。。
麺はこんな感じです。
特に変わったことはしてないと思いますが、「自家製麺」にこだわるゆで太郎。食べ心地のとても気持ちよい麺になっていましたね。素朴ながらも、ずるずるっと啜って楽しい、啜って美味しい麺になっていました。
この麺、好きかも、、、
僕の解釈だと、日本の「中華麺」って、中国の麺を日本の蕎麦職人たちが改良することで生まれた麺、なんですよね。まさにそんな「歴史」を感じさせる力強い麺になっていました。
この天ぷらの衣と鰹のダシの効いた醤油スープが混ざり合ったスープを飲むと、そこはもう「天国」にいるかのよう(苦笑)。
この世に、こんなめくるめく世界があったのか、、、とも(大げさだなぁ…)。
天ぷらそばを食べているような気分にもなりますし、また「天ぷら中華そば」を食べている気持ちにもなります。蕎麦の一大チェーンゆで太郎ならではの天ぷらラーメンになっているぞ、と思いました。
…
で、続きまして、、、
ジャジャーン!!
帆立天ざる中華(560円)
です!!
(ちなみに通常は麺1,5玉ですが、この画像は1玉です)
こちらもまた、わかめたっぷり、帆立天5つ入ったざる中華であります!!
刻みネギが入っているのが、こちらの特徴かな??
ざる中華のつけスープは、完璧に「そばつゆ」ですねww
ま、他のお店でも基本的にざる中華はそばつゆですからね。
お蕎麦とラーメンの境界線って、実はあいまいだったりするのかも!?
でも、ここはそれこそ「蕎麦専門チェーン」。そばつゆに関しては、かなりこだわっているように思われます。
帆立天は、上の帆立天中華と変わらず。ただ、スープに入っていないので、ザクザクっとした食感の帆立天をそのままダイレクトで味わえます。
そして、大量のわかめ。こちらのわかめもスープに入っていないので、そのまま食べることもできます♪ もちろんつゆにつけて食べると、ほっぺたが落ちる美味しさに化けますけどね。
あと、カイワレ大根が添えられていますね。麺の上はこれだけです。
そして、麺をめんつゆに入れて、食べます。
キンキンに冷えためんつゆがもう旨いのなんのって、、、。
こちらのめんつゆは、銚子の醤油、鰹節・宗田節・鯖節、そして流山のみりんを使ったこだわりのめんつゆなんですって。HPには、「ゆで太郎では、銚子の老舗により微生物本来の熟成を大切に、時と手間を惜しまず、丹精込めて作られた醤油を使用しています」と書いてあります。
甘みと旨みと醤油のしょっぱさが見事に合わさった刺激的なめんつゆです。
あまりにも美味しいので、店内連食で二杯目なのに、あっという間に麺がなくなってしまいました。
帆立天ぷらも、このめんつゆで食べると、もう至高の世界へと誘われますね。ザクザクっとした食感の帆立天、これと麺を一緒に、そばつゆで食べる。これ以上の幸せってどこにあるのでしょうか?(苦笑)
天ざる中華の可能性もはっきりと見えた気がしました。
お世辞抜きで、こちらも本当に美味しかったです。これからの暑い夏には、こっちの帆立天ざる中華の方が合っている気もします。食欲が減退する夏場に、これは強い味方になるかもしれません。僕も、また絶対にこの天ざる中華を食べたいと思います!!!
***
というわけで、、、
ラーメン二郎を断念し、ゆで太郎にやってきて、6月1日から提供開始された天中華・天ざる中華のレポをお届けいたしました!!!
本ブログでは、記念すべきゆで太郎の初レポです!! ブログにはupしていませんが、ゆで太郎自体にはもう何度も来ています。普通にお蕎麦を美味しく頂いてきました。そんなゆで太郎でまさか僕の理想のラーメンの形態である「天中華」を食べる日が来るとは、、、
感動一入であります。
そんなゆで太郎では、、、
こんなユニークな「そば」も出ていたりしています。
ラーメンのムーブメントも貪欲に取り込んでいるゆで太郎。二郎好きの人にも是非一度ここに来てもらいたいなぁって思いますね。
日本蕎麦の技術を応用して生まれた戦後の「ラーメン文化」。そのラーメンに、今や蕎麦店がインスパイアされているんです。ここに限らず、多くの蕎麦店が「ラーメン的アプローチ」を採用しています。
きっと食文化って、こういう風に色々と混ざり合いながら、交わわりながら、発展していくんだなぁ、と改めて思わされました。
毎日、変化する「得セット」(600円)も出ています。
こういうのも面白いなぁって思います。
また、「天ぷら」という選択肢がラーメン店にもあれば、こういうサービスもできるんですよね。
そば大盛無料っていうのも、「ラーメン的アプローチ」って言えるかな??
素晴らしいです\(^o^)/
「自家製麺」の文字がどーんと出てくるゆで太郎。
是非、今、ここで青森発祥の「天中華」を味わって頂きたいなぁって思います。
そして、これに触発されて、色んなラーメン店で、普通に「天中華」が出てくる日を待望したいと思います。
天ぷら・かき揚げとラーメンの可能性は、まだまだこれからです。
でも、きっといつか、天ぷらラーメンが当たり前になる日が来ると、僕は確信しています。(妄想的な願望ですけれども、、、)
お隣には、いつもお世話になっている「幸楽苑」があります!!
幸楽苑にもまた行かないとな!!と。
***
【追記】
長い間、「チェーン店」を僕は過小評価してきた気がします。けれど、調べてみると、どのチェーン店も、色んな工夫をしているし、客を飽きさせない努力を怠りません。このチェーン店のスキルをもっともっと解明していきたい、というか、チェーン店ならではのアプローチについても今後探求していきたいなって思います。
ブロガーライフ16年目。これからも、僕もまた変容していかないとなって思う次第であります。