1991年に日活興業から登場した3-1号機「スペースバトル」
・日電協公布日：1991.9.27
・なお、初お目見えは1990年9月のパチンコ産業展（福岡）
本機は、先日紹介した3-2号機「スペーススペクター」と同時期に登場（BGM、スライドドア、セット打法などの項目は、スペスペの記事を参照）。
当時はスペスペを優先導入するエリアも多く、発売当初はスペースバトルを「3-2号機」と誤って紹介する攻略誌も存在した。スペック的にもバトルの方が「弟分」だが、れっきとした3-1号機である。
もう、時効なので誌名は伏せるが、当時の攻略誌には意外と「誤報」が多かったりする。
（青パネル）
（赤パネル）
（白パネル）⇒一番馴染みがあるのは、このカラー。西武新宿駅近く「N拓3号店」地下で勝負していた。当時、5連アポロンを打ちに通った店だが、奥のシマにコイツがひっそり並んでいた。客付きはガラガラ、どの台も選び放題といった感じで、マッタリ打っていた。貯金アポロンでは、バケすら引けない展開が多かったので、安ゼニでボーナスを引けるバトルには癒されたものだ。ただ、設置後暫くして、ビッグが速攻連チャンする怪しい出方に変わった。
★主なリーチ目
ビッグのリーチ目…左中段7から小役ハズレで全て鉄板。形によっては2確となる。
レギュラーのリーチ目…左中段コロナ（赤）は一確。左中段BAR（黒）は、ロボ付きなら一確だが、コロナ付きはガセる。左中段ステーション（青）は、ベルハズレで確定なので、左にベルがない形（右下のパターン）は一確。バケに挟まれた中段ロボ揃いも、バケ確定目。
（ロボット揃い…BR共通目）
その他、ベル非テンパイ時の右リールチェリーは確定。左中段ボーナス絵柄からのベルハズレも鉄板。
★ボーナス確率>
ビッグ 1/420 1/387 1/360 1/336 1/325 1/315
レギュラー 1/140 1/129 1/126 1/112 1/108 1/105
⇒全設定でBR比が約1:3と、完全なバケ偏向型のスペック。好調時は、バケの小気味よい連チャンでコインは減らない（増える事も）。ビッグは設定6でも1/300以下と低く、引けばお得というプレミア感があった。
★当時の実戦データ
データ1
86R 43R 5R 21R 91R 85R 6R 141B 98B 25R 36R 9R 19R 9R 36R 81R 23R 166R 18R 54R（1052ゲーム、B2・R18）
一見、裏モノのようなデータだが、高設定でツボにハマればこんな展開もある。これは、当時の攻略誌のデータだが、私も新宿で同じような展開を何度も経験した。ボーナス後、クレジット内でレギュラー1確目がポンポン出る感じで、ボーナスの軽さが心地よかった。
データ2
（投資9000円）R 52R 16R 38B 42R 17R 125ヤメ （収支ー3000円）
コチラは短いデータだが、初期投資がかさむとキツい事が判る。ビッグ1回、バケ5回と計6回のボーナスを引いたものの、マイナス収支となった。それでも、出る時は短い間隔でボーナスが来る。
★お決まりの「裏モノ化」
やはり、スペスペと同じく各地で裏モノ化が進む。レギュラーのリーチ目がバンバン消える「貯金Ver」が有名。貯金されたバケは連チャン時にビッグに変換される。その他、ビッグ終了後のベル後にボーナスが入る「小役落ちVer」や、ノーマルっぽい出方から突如爆連が始まる状態モノ（？）も存在。
裏モノ（確定）の実戦データ
155B 39R 288R 657R 587B 21B 136B 592B 8B 391R 52ヤメ（2926ゲーム、B6・R4、収支：-62000円）
これは、小役落ちVer（上乗せ）で爆死した当時の攻略誌データ。周囲では爆連が発生していたようだが、データ取りをした本人の台だけが撃沈…。 ハマリで2連では、どうしようもない。
裏モノ（疑惑）の実戦データ
497B 26R 15R 7B 16B 55B 2B 1B 21B 240R 239R 674R 177R 330R 133R 195R 29R 118R 200R 245B 200ヤメ（3420ゲーム、B8・R12）※連チャン時を赤、ハマリ時を青で表記。
一方、コチラは都内某店での別データ。連チャン時、明らかにビッグに偏っており、しかもゲーム数が早い。その後、バケばかり続いてビッグ間1954プレイの特大ハマリ。実は、赤で表記した連チャンゾーンの前にも、クレジット内ビッグオンリー9連チャンが発生している。どう考えても、ノーマルではありえない出方であろう。いわゆる状態モノか。
★バトルの攻略ネタ
精算ボタンを使った「ボフセット」は有名だが、それ以外にバトル独自のネタとして「火の玉攻略法」が存在。裏プログラムのバグにより、小役フラグをレギュラーボーナス（コロナ）に変換出来た。ただし、一部の台のみ通用。
ちなみにこの裏ROM、スペスペとスペバトで同じプログラムを使っていたが、両者は配列（絵柄）が異なる。その為、バトルでは特定の絵柄でボーナスが揃わない、という怪現象が起きた。この「火の玉攻略法」は、その逆パターン的な裏ROMの副作用であろう。