東急東横線&大井町線の自由が丘駅。
「セレブ御用達の街」として、全国的にも有名なエリアである。
実は、今から10年以上前(2000年頃だったか・・・)、このハイソ(←死語)な場所にパチスロを打ちに通っていた時期がある。
当時、自由が丘まで辿りつくには、まず小田急に乗って登戸下車、次いでJR南武線で武蔵溝ノ口下車、そして田園都市線に乗り換えて二子玉川まで行き、そこで大井町線に再度乗り換えて自由が丘着、という結構面倒なものだった。
現在は、二子玉川から溝の口まで大井町線ルートが延伸されており、当時よりも乗り換えは多少楽になっている。
まあ、ここまで面倒な思いをして自由が丘に通ったのには理由があって、設置してあった機種が大変魅力的だった。
もっと具体的にいうと、パチスロの「裏モノ」ラインナップが非常に充実していたのだ。
まず、駅改札を出てすぐ右の裏手に回ると「三光」という古臭いパチンコ屋があった(現・P-GRA〇E)。ここには、バンガードの「ミコトV」という4号機の裏モノが置いてあった。
当然、「状態」に入れば派手な連チャンが待っているが、如何せん客付きがあまり良くなかった。闇雲に変なゾーンから打ち始めたりすると、仮天井(1500ゲーム付近)まで一直線…という展開が往々にして待っていた。
その三光の前の路地を入ると「ニューミツ〇シ」というスロ屋があり(現・MG〇)、2Fにあった沖スロ(海人&シオサイ)は如何にも胡散臭い出方をしていて、Bモノだったことは間違いない。
客付きもかなり良好で、連チャン中の客がドル箱を3つ、4つと重ねていた光景が蘇る。特に海人の「ピュイッ」という告知音は非常に気持ちが良く、打ち手を惑わす独特の「魔力」を持っていた。
因みに、1Fはノーマル4号機が設置されており、山佐の「サイバードラゴン」を良く打っていた。
一方、駅改札を出て、正面の繁華街の一角にあった「ミ〇ボシ本店」には、高砂の沖スロ4号機「カリユシ30」と、山佐の沖スロ4号機「レキオ30」が設置されていたが、これらもバリバリのBモノであった。
(カリユシ30)
カリユシは都内での設置がそれほど多くは無かったと思うが(下北沢の下北レジャー(orカレイド)でも打った記憶アリ)、ミ〇ボシのVerは香ばしい連チャンを見せており、空き台を見つけるのも困難なほどだった。レキオも、同様に速攻連をかます荒波タイプで、状態一発3000枚なんてのも見かけた。
この店では当時、大量コインを獲得すると千両箱(木箱)に移したのだが(現在は知らない)、2Fのパチスロのシマを見ると、沖スロコーナーでは木箱がゴロゴロ積まれていた。30φのデカコインという事もあるが、それ以上に台の爆裂度ゆえの光景であろう。話はそれるが、山佐の「銀シャリ」という4号機を初打ちしたのも、この店である。
この他にも、自由ヶ丘には多くのパチ屋があり、おそらくBモノ4号機を扱っていたであろうが、実際に打っていない為に、具体的に書くことが出来るのはここまで。
かつては「Bモノ天国」ともいえる自由が丘だったが、ある時期からノーマル化&機種撤去が始まり、次第にその姿を消していった。
セレブの街には不釣合いな裏モノが蔓延する奇妙なエリア・・・これが、私の自由が丘に対する率直な印象である。