Life is ART!

高齢者施設で活躍しているアートワークセラピスト達の旬な声をお届けします。

たなごころ~あたたかさを感じる~

2015-12-26 08:37:01 | 素敵な現場



「心」はカラダのどこにある⁇

こんにちは。シニア担当のayaです。
冒頭の問い、皆さんはどう答えますか⁇

改めてシニアの皆さまに聞いてみました。
・「胸」(のあたり)…確かにうれしいときには「胸が踊る」し、悲しいときには「胸がしめつけられ」ます。

・「頭(脳)」…声に出さない想いが頭の中に巡ることもあります。

そしてもうひとつ、「心」があるといわれているところ…
それは私たちの「てのひら」

掌(てのひら)の別読みは「たなごころ」
それは手の中の心、という意味なのだそうです。

人生の大先輩である皆さまは
私の想像をはるかに超える、多くのものやひとに触れてきたことでしょう。

皆さまの「たなごころ」は何に触れ、どんなことを感じ、どんな想いを伝えてきたのでしょうか。

まずは皆さまの掌を粘土で型取り。
掌の感触を形に残していきました。

そして一番身近な自分に触れる。
改めて意識して触れてみると、
冷たいところ、あたたかいところ様々です。

次にお隣や前の方と手をつなぎ。
自分のあたたかさを通して相手を感じ、
相手のあたたかさを通して自分を感じる。

最後は羊毛に触れながら
今日、皆さまが感じたあたたかさを形にしていきました。






皆さま、ワークのふとした合間に
お隣の方と手を握りあっていました。

時には無言で微笑み、
時にはたった一言「あたたかいわね」の言葉とともに。

でもそれだけで
ただ触れあうだけで、何かを語り合っているように私には見えました。

いや、語り合ってなんかいないのかもしれません。
自分の存在を感じ、相手の存在を感じる。
ただそれだけで、もう充分なのかも。

その光景に、何より私の心が満たされていました。

私が皆さまから、たくさんのあたたかさを
いただいていたのかもしれません。


今年も1年、豊かな時間をありがとうございました。
よいお年をお迎えください☆


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