こんにちは!
シニア&アートカフェ担当のKanakoです。
ご無沙汰してしまいました。
去年の4月から始めた新しい施設でのアートセラピーの現場は、
緊張のデビューから8ヶ月がたちました。
これまで、あっという間でしたが月2回ということもあり、
私自身はだいぶ肩の力を抜いてファシリテートできるようになりました。
とくに最近は、皆さんの意欲と創造力がアップしているように感じて、
驚きと喜びを味わっています。
今日は、Aさんのお話をします。
Aさんは、去年の秋から毎回参加して頂いているシニアのお客様です。
「施設に来て職員さんにやってもらうのではなく、何でも自分でやらなくちゃいけない。
これ(アートセラピー)もそう。なんでもやってみないとね。」
ワークが始まる前に、そんな話をしてくださいました。
今年初めてのアートセラピーは「パステルアート」
今年1年間の幸せを願って、パステルを塗り広げていくワークをしました。
ウォーミングアップでは、オリジナルのおみくじを皆さんで引きました。
Aさんのおみくじに書かれていたのは
「のびのび~新しい種が芽吹き、可能性が花ひらく1年になるでしょう。」
“何でもやってみる”という可能性に通じているようなメッセージ。
Aさんは、おみくじの言葉をじっと見つめてました。
何か深く胸におさめているような様子でした。
メインのワーク。
周りの皆さんが網でパステルを擦り粉にしている中で、
Aさんはパステルを握り、直接画用紙に描かれていました。
なにやら顔のよう…
周りの皆さんから「○○さん(スタッフさん)の顔じゃないの!?」という声。
Aさんもニヤリッと笑いつつも、描き込まれるうちに、どんどん絵の顔の表情が力強くなっていきます。
○○さんではなさそう…
そして、仕上がった顔の横に書かれたのは「阿修羅」の文字。
Aさんはもともと仏画を描かれていた先生です。
スタッフの皆さんからは「画伯」と呼ばれています。
仕上がった作品をみて、
「さすが画伯!!」
「うわぁ、すごい迫力ね。」
「こんなふうに、なかなか描けないわ。」
皆さんからのたくさんの声。
するとAさんが、
ゆっくりと話しを始めました。
「2年前に脳梗塞で倒れ、手が動かなくなり描けなくなりました。
でも、こんなに描けるようになりました。もっと描けるようになりたい。
これからもよろしくお願い致します。」
私は、胸がいっぱいになりました。
Aさんが参加し始めた頃、仏画の先生ときいて、
こんなワークは子供っぽいかもしれない…
筆を使う方がいいかもしれない…
何をやったら喜ばれるだろう…と、ワーク作りが苦しい時がありました。
そんな中で「このアートの時間は好きにやれるのがいいね。楽しい。」と
言葉をくれたのはAさんでした。
大きく励まされました。
そして今度は「これからもよろしくお願いします。」との言葉。
身が引き締まるような思いと、感謝と、
やってきてよかったぁという喜び。
ワーク1時間を楽しく過ごして頂けるように精一杯のおもてなしをする。
そのことが、シニアの皆さんの喜びや生きがいにつながる。
それを改めて実感した日でした。
シニア&アートカフェ担当のKanakoです。
ご無沙汰してしまいました。
去年の4月から始めた新しい施設でのアートセラピーの現場は、
緊張のデビューから8ヶ月がたちました。
これまで、あっという間でしたが月2回ということもあり、
私自身はだいぶ肩の力を抜いてファシリテートできるようになりました。
とくに最近は、皆さんの意欲と創造力がアップしているように感じて、
驚きと喜びを味わっています。
今日は、Aさんのお話をします。
Aさんは、去年の秋から毎回参加して頂いているシニアのお客様です。
「施設に来て職員さんにやってもらうのではなく、何でも自分でやらなくちゃいけない。
これ(アートセラピー)もそう。なんでもやってみないとね。」
ワークが始まる前に、そんな話をしてくださいました。
今年初めてのアートセラピーは「パステルアート」
今年1年間の幸せを願って、パステルを塗り広げていくワークをしました。
ウォーミングアップでは、オリジナルのおみくじを皆さんで引きました。
Aさんのおみくじに書かれていたのは
「のびのび~新しい種が芽吹き、可能性が花ひらく1年になるでしょう。」
“何でもやってみる”という可能性に通じているようなメッセージ。
Aさんは、おみくじの言葉をじっと見つめてました。
何か深く胸におさめているような様子でした。
メインのワーク。
周りの皆さんが網でパステルを擦り粉にしている中で、
Aさんはパステルを握り、直接画用紙に描かれていました。
なにやら顔のよう…
周りの皆さんから「○○さん(スタッフさん)の顔じゃないの!?」という声。
Aさんもニヤリッと笑いつつも、描き込まれるうちに、どんどん絵の顔の表情が力強くなっていきます。
○○さんではなさそう…
そして、仕上がった顔の横に書かれたのは「阿修羅」の文字。
Aさんはもともと仏画を描かれていた先生です。
スタッフの皆さんからは「画伯」と呼ばれています。
仕上がった作品をみて、
「さすが画伯!!」
「うわぁ、すごい迫力ね。」
「こんなふうに、なかなか描けないわ。」
皆さんからのたくさんの声。
するとAさんが、
ゆっくりと話しを始めました。
「2年前に脳梗塞で倒れ、手が動かなくなり描けなくなりました。
でも、こんなに描けるようになりました。もっと描けるようになりたい。
これからもよろしくお願い致します。」
私は、胸がいっぱいになりました。
Aさんが参加し始めた頃、仏画の先生ときいて、
こんなワークは子供っぽいかもしれない…
筆を使う方がいいかもしれない…
何をやったら喜ばれるだろう…と、ワーク作りが苦しい時がありました。
そんな中で「このアートの時間は好きにやれるのがいいね。楽しい。」と
言葉をくれたのはAさんでした。
大きく励まされました。
そして今度は「これからもよろしくお願いします。」との言葉。
身が引き締まるような思いと、感謝と、
やってきてよかったぁという喜び。
ワーク1時間を楽しく過ごして頂けるように精一杯のおもてなしをする。
そのことが、シニアの皆さんの喜びや生きがいにつながる。
それを改めて実感した日でした。
何か本当に新しいなにかが動き出しそうな
エネルギーを感じました。
脳梗塞を患われてからこんなに回復されたなんて本当に嬉しいですね!
いつも感動してしてしまいます
人にはたくさんの可能性が眠っていて無限大なんだなぁってあらためて感じました
阿修羅ですか
きっとはかりしれないご苦労をされたのでしょうね
感極まってしまいます(涙
応援しています~!
ありがとう!!
本当に力強くて、凛々しい作品でした。
Aさんは「阿修羅」の歴史についても皆さんにシェアされましたが、ご自身の病気との戦いが語られているように感じました。
いつも穏やかでニコやかなAさんとは違う一面。
シニアの皆さんも私自身も、まだまだ可能性の種がたくさんあるんだなぁ♪一つ一つ咲かせていきます。これからも頑張るぞーっ!!