Life is ART!

高齢者施設で活躍しているアートワークセラピスト達の旬な声をお届けします。

巣立ちの日

2012-05-10 01:58:19 | 素敵な現場
こんにちは。シニア担当のsatomiです。
先月のワークのご報告です。


この日は、私にとって巣立ちの日。
4月から、グランディングをして、また新たな半年の始まりです。


今日から、なななんと、
いつも影で指導してくれていた、洋子先生がいないのです。
さみし~
サポーターは、引き続き、はなと裕子さん。


ドキドキわくわくで始まりました


なんとこの日は、定員18名にもかかわらず、20名の参加。
盛大な拍手とともにはじまりました。



今回は、「青春」をテーマに、
昭和20年代30年代の懐かしい写真や風景とともにコラージュをしていきました。


高齢者の心理療法の中に、“回想療法”というものがあります。

その当時を思い出させてくれる写真を目にすることで、
当時の生き生きとした時代や自分自身の様子を思い出すことができ、
脳を活性化させるだけでなく、感情に刺激を与え、意欲的な毎日を送ることができるといわれています。



この日は、20名全員のご紹介をしたいくらい、とても深くあたたかい時間でした。


   

      中央の女性は、一生懸命子育てをしていた、私の背中。




  左上は、「恋人同士でしょうか?」とお聞きすると、
               「そうです。」と微笑みながらおっしゃっていました。





最初は、「映画もテレビもみなかったので、思い出すものがない。この時間は一切やりません。」
と、何も手に触れることなく、ただただまっすぐ前をみておられました。
はなや裕子さんがお話をきくと、どうやらスポーツ(野球)をしていたからなのだとか。
「スポーツマンだったのですね」に、誇らしげな表情。
最後には、「見なかった」から、タイトルが“ 見たかった ”へ。
そして、こっそり八千草薫の写真を手にずっとのせていたことを、私たちは見逃していませんでした




   我が凸凹の道。
             楽しんだり、悲しんだり。
               それも我が人生。






 昭和23年公開の映画“イースターパレード”の写真をご覧になって、
  真っ先に「フレッド・アステア!」と元気よく手をあげておっしゃっていただきました☆







 「いつもごちゃごちゃのせるけどさ、今日はすっきりしてみたわよ」







  この作品をご覧になって、お隣のNさんがぽつり。
     「まさに人生の道だね」

     ちなみに、両脇の黄緑の山は、タイトルをかく紙を利用しています。(さすが!!)




ニアのみなさんの、人生にふれさせていただくことが、どれだけ私の喜びになっていることか。

そして、サポーターのはなと裕子さん。
20名もいるシニアの方々に、リズミカルに、優しい表情で、楽しんでかかわってる姿。



シニアの方々に、じ~ん


はなに、じ~ん


裕子さんに、じ~ん


     私の人生、素敵じゃないか


 素直にそう思えました。
 私ごとながら、日々の学びや仕事などに追われる日々。
 実家も震災にあい、一人、なんともいいようのない気持ちにかられることもしばしば。


  それでも、それでも、


  もう一度いいますが、



     私の人生、素敵じゃないか   

   


        そう思えた巣立ちの日でした。




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