Life is ART!

高齢者施設で活躍しているアートワークセラピスト達の旬な声をお届けします。

それぞれのアートセラピー

2008-11-05 15:51:43 | Riyoko
まだ、シニアのセラピストとして活動しはじめの頃のお話です。

初回のシニアアートワークセラピーから、お付き合いいただいているシニアののKさんという方がいらっしゃいます。
Kさんは、いつも「楽しいわー!」という温かい言葉と笑顔で参加して下さっていました。

ところが、ある日「どうしても、今回は納得のいく仕上がりにならない。」と不満気。
Kさんには、片手に麻痺がある為、私もいろいろとお手伝いさせて頂きましたが、
最後まで納得いかずで時間終了・・・。
すぐに反省モードに入る癖のある私は、その時ばかりは反省を飛び越えて、うなるばかりでした。

そうこうして何日か経ってから、Kさんから直接お電話が・・・。

とってもうれしそうな声で
「できたんです!できたんです!」
とおっしゃいます。

実は、あの後ご自宅で、あの満足のいかなかった作品をじーっと観察し、あれこれ考えたそうです。
そして、動く片手で、いろんなものを付けたり取ったり、塗ったり消したりと、奮闘し、やーっと自分の思っていた感じのものができたとのことでした。

なんとも胸がいっぱいになりました。
Kさんのアートワークセラピーの時間は、何日間にもわたって続いていたのです




RIYOKO


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