シニア担当のYokoです。
あなたはお母さんが好きですか??
仲良しですか??
あなたのお母さんはどんなお母さんですか??
私は毎朝NHKの連続テレビドラマ「あまちゃん」を見ています。
今週はあの「夏ばっぱ」(夏おばあちゃん)が倒れました。
娘の「春子」は大慌てで故郷の北三陸へ・・・
主人公の「アキちゃん」は東京でオーディション
夏ばっぱの大切な青春の一頁・・・
橋幸夫さんと「いつでも夢を」を吉永小百合さんの代わりに一緒に歌った事
倒れた病院で地元の仲間がそんな話をしていると、そんな事をひとつも知らなかった娘「春子」
若い時分に田舎を飛び出した跳ねっ返り者だった「春子」が一言こう言いました。
「・・・・私・・・夏さんの事何にも知らない。。」
あなたはお母さんの事を知っていますか?
私は・・・・・あまり知りません。
私の母は来月で80歳。
幾分いろいろと時間がかかるようになりました。
母と塗り絵をしました。
水墨画塗り絵の束を持って、どれ塗る?どれがいい??
たくさんある夏の塗り絵 風景 お花 スイカ 夏やさい・・・
その中からは母は「これ」と。 大きな向日葵の塗り絵。
ダイニングテーブルには私が持って行った水彩クレヨン、
母が買ったけれど使わずに持っていた水彩色えんぴつ
そして水入れがひとつ
私達家族の共通の思い出 「向日葵」
私が4,5歳の頃、
向日葵はうーーーーんと茎が太くて、
花はどどどーーーんと大きくて種をいっぱい付けました。
何本も何本も向日葵は咲いていて、夏の青空に向日葵の風景
本当に大きくて大きくて凄かった。
「すっごく茎が太かったよね~」
「そうよ。のこぎりで切ったんだもの」
母は色えんぴつで丁寧に花びらを一枚一枚塗りながらあの頃の話をしだしました。
「あれねぇ~肥やし撒いたらおっきくなったのよね~
それ以外に野菜とか作ってね。。
ここでやるぞ。
おじん(父をこう呼びます)とがんばろうってそう思ってね・・・」
私の家は子どもの頃、ボルト工場をやっていましたが父の代で潰れてしまいました。
私は子ども過ぎて何がなんだかわかりませんでしたが、
いつの間にか、東京から向日葵の思い出のある栃木に引っ越してきたのです。
この栃木でもいくつか転々としました。
父の仕事がうまくいかなったからです。
「昔さ、ヘチマ作ったよね。屋根までヘチマが伸びちゃってさ」
「そうだったっけ?」
「うん。おじんがさ、屋根に登った景色を覚えているよ私」
「そうだっけ・・・」
母は顔をあげず、ただ黙々と色を重ねて行きます。
大好きな猫が机に乗って邪魔をします。
向日葵の色がゆっくりと深く染まって行くとともに
母の記憶はさらに昔の話になっていきました。
子どもの時に巣鴨の夜店に塗り絵屋さんが出ていた事
買ってもらった喜一の塗り絵がとっても嬉しかったこと
母のお父さんは病気だった話
そのお父さんのためにお母さん(おばあちゃん)が御百度を踏んだ話
御百度を変わりにやってあげるねといいながら、
娘たちは映画見たさにずるをした話etc・・・
私の知らない母が 色とともにあらわれて来ました。
母親としての母 娘としての母 女性としての母・・・
いろいろはじめて聞く母の話
これまで知らかなかった「あなた」
「余白に何か描いてもいいんだよ。
何か描き足したいものある??」
そうして母はしばらく塗り終えた向日葵を見つめながら
大きな太陽を描き足しました。
さらに勉強をずっと続けているイタリア語も。
(ああ、この太陽は母そのもの・・・)
私がシニアの現場でやっているように落款を押して
描いている様子や作品について言葉を伝えていくと、
照れながら
「へへへ、下手くそね。でもなんだかうれしいわ」
絵を持って写真をパチリ
外ではひぐらしが鳴いていました。
また塗り絵でおしゃべりしよう。
あなたの色と私の色を重ねながら・・
塗り絵をして行きましょう。
時間が許されるまで・・・
***************************
アートを通した高齢者のこころのケア
9月8日スタート 全4回
「シニアアートワーク初級認定」はじまります。
クラス無料体験会にぜひお越しくださいませ。
8月27日(火)19時-20時30分
お問い合わせはクエストまで
あなたはお母さんが好きですか??
仲良しですか??
あなたのお母さんはどんなお母さんですか??
私は毎朝NHKの連続テレビドラマ「あまちゃん」を見ています。
今週はあの「夏ばっぱ」(夏おばあちゃん)が倒れました。
娘の「春子」は大慌てで故郷の北三陸へ・・・
主人公の「アキちゃん」は東京でオーディション
夏ばっぱの大切な青春の一頁・・・
橋幸夫さんと「いつでも夢を」を吉永小百合さんの代わりに一緒に歌った事
倒れた病院で地元の仲間がそんな話をしていると、そんな事をひとつも知らなかった娘「春子」
若い時分に田舎を飛び出した跳ねっ返り者だった「春子」が一言こう言いました。
「・・・・私・・・夏さんの事何にも知らない。。」
あなたはお母さんの事を知っていますか?
私は・・・・・あまり知りません。
私の母は来月で80歳。
幾分いろいろと時間がかかるようになりました。
母と塗り絵をしました。
水墨画塗り絵の束を持って、どれ塗る?どれがいい??
たくさんある夏の塗り絵 風景 お花 スイカ 夏やさい・・・
その中からは母は「これ」と。 大きな向日葵の塗り絵。
ダイニングテーブルには私が持って行った水彩クレヨン、
母が買ったけれど使わずに持っていた水彩色えんぴつ
そして水入れがひとつ
私達家族の共通の思い出 「向日葵」
私が4,5歳の頃、
向日葵はうーーーーんと茎が太くて、
花はどどどーーーんと大きくて種をいっぱい付けました。
何本も何本も向日葵は咲いていて、夏の青空に向日葵の風景
本当に大きくて大きくて凄かった。
「すっごく茎が太かったよね~」
「そうよ。のこぎりで切ったんだもの」
母は色えんぴつで丁寧に花びらを一枚一枚塗りながらあの頃の話をしだしました。
「あれねぇ~肥やし撒いたらおっきくなったのよね~
それ以外に野菜とか作ってね。。
ここでやるぞ。
おじん(父をこう呼びます)とがんばろうってそう思ってね・・・」
私の家は子どもの頃、ボルト工場をやっていましたが父の代で潰れてしまいました。
私は子ども過ぎて何がなんだかわかりませんでしたが、
いつの間にか、東京から向日葵の思い出のある栃木に引っ越してきたのです。
この栃木でもいくつか転々としました。
父の仕事がうまくいかなったからです。
「昔さ、ヘチマ作ったよね。屋根までヘチマが伸びちゃってさ」
「そうだったっけ?」
「うん。おじんがさ、屋根に登った景色を覚えているよ私」
「そうだっけ・・・」
母は顔をあげず、ただ黙々と色を重ねて行きます。
大好きな猫が机に乗って邪魔をします。
向日葵の色がゆっくりと深く染まって行くとともに
母の記憶はさらに昔の話になっていきました。
子どもの時に巣鴨の夜店に塗り絵屋さんが出ていた事
買ってもらった喜一の塗り絵がとっても嬉しかったこと
母のお父さんは病気だった話
そのお父さんのためにお母さん(おばあちゃん)が御百度を踏んだ話
御百度を変わりにやってあげるねといいながら、
娘たちは映画見たさにずるをした話etc・・・
私の知らない母が 色とともにあらわれて来ました。
母親としての母 娘としての母 女性としての母・・・
いろいろはじめて聞く母の話
これまで知らかなかった「あなた」
「余白に何か描いてもいいんだよ。
何か描き足したいものある??」
そうして母はしばらく塗り終えた向日葵を見つめながら
大きな太陽を描き足しました。
さらに勉強をずっと続けているイタリア語も。
(ああ、この太陽は母そのもの・・・)
私がシニアの現場でやっているように落款を押して
描いている様子や作品について言葉を伝えていくと、
照れながら
「へへへ、下手くそね。でもなんだかうれしいわ」
絵を持って写真をパチリ
外ではひぐらしが鳴いていました。
また塗り絵でおしゃべりしよう。
あなたの色と私の色を重ねながら・・
塗り絵をして行きましょう。
時間が許されるまで・・・
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アートを通した高齢者のこころのケア
9月8日スタート 全4回
「シニアアートワーク初級認定」はじまります。
クラス無料体験会にぜひお越しくださいませ。
8月27日(火)19時-20時30分
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