平成27年6月14日、七ヶ宿町干(ひ)蒲(かば)地区にて、ヨモギを刈り取るお手伝いをしました。当日は仙台市内の大学生を中心に、大勢の方々に参加していただき、総勢47名になりました。
干(ひ)蒲(かば)集落は、高齢化や過疎化が進んでおり、農業者の減少により耕作放棄地が拡大していることから、県が中山間地域支援活動の一つとして、平成25年度より、ボランティアを募り、集落活動支援を実施しています。本地区ではサルやイノシシによる鳥獣被害もあり、地元農家の皆さんは、大変苦労して、農業を続けていますが、管理がしやすく鳥獣被害も少ないヨモギを栽培は、耕作放棄地の発生防止に役立っています。刈り取ったヨモギは、専門業者に買い取られ、和菓子やパン作りなどに使われます。
当日の朝方はあいにくの空模様でしたが、ヨモギ畑に着く頃にはすっかり青空が広がり、30℃に迫ろうかという炎天下となっていました。参加者の方々は、現地スタッフの指導を受けながら作業を行い、うだるような蒸し暑さの中、忍び寄る虫に悪戦苦闘し、刈り取り作業に精を出していました。
お昼は、持参した弁当を食べながら参加者と現地スタッフとの交流会がはじまりました。全員が自己紹介を済ませた後、数グループにわかれ、地域おこし協力隊員やスタッフへの質問タイムを設けたところ、現地の暮らしに興味津々の参加者からたくさんの質問がありましたが、スタッフはひとつ一つ丁寧に応え、とても賑やかな雰囲気の交流会となりました。
【刈り取りの様子】
【地域おこし協力隊員の方との交流の様子】
交流会が終わり、午後の作業が始まりましたが、午前中の作業でコツを掴んだ様子で、刈り取りのペースが上がり、終わってみると約581㎏もヨモギを収穫することが出来ました。ちなみに、昨年度は約370㎏だったので大幅な収穫量アップとなりました。
作業終了後、公民館で簡単なアンケートに協力していただいた後、解散となりました。
希望者は白石川の源流である「鏡清水」等の見学も行いました。
参加者の方々は、ほどよい疲労感と爽やかな汗に包まれながら、どこか名残惜しさを感じさせる顔つきで、家路についていました。
【鏡清水】
後日アンケートの結果を集計したところ、回答をいただいた29名の方、ほぼ全員から、また参加したいという意見をいただきました。参加者の方々に活動の趣旨をご理解いただいたものと思います。また、今回の活動をきっかけにして、都市部との交流が深まり、中山間地域の魅力が広く伝わって行くことを願うものであります。
農業農村整備部 AK