仙南地域の西部では基幹道路が整備されておらず，国道4号を経由することによる移動距離や渋滞時間が障害となり，農畜産物の円滑な輸送に苦労していました。それらを解消し，物流の合理化や流通圏域を拡大するとともに地域間の交流を促進するため，宮城県が事業主体となり1市2町にまたがる延長20キロメートルの農道整備を実施してきました。
先行して完成した区間は一部開通していましたが，このたび，全線が完成し，平成27年10月13日（火曜日）に仙南広域営農団地農道整備事業推進協議会と蔵王町の主催により開通式が開催され，同日午後4時から一般開放されました。
開通式では蔵王町長の式辞，推進協議会長（白石市長）の挨拶，来賓祝辞，事業主体からの事業経過報告の後，テープカットとくす玉開披が行われました。蔵王町の観光PRキャラクター「ざおうさま」と県の観光PRキャラクター「むすび丸」も駆けつけました。
本事業は27年に及ぶ長工期となりましたが，全線開通したことにより，農畜産物流通の一層の効率化のみならず，地域振興や観光振興につながる基盤として活用されることが期待されます。
農業農村整備部 Ａ．Ｋ
